2014年12月01日 配信

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第二十四歩:兵庫新田

東京メトロの原木中山駅でおりてそのまま高架下を行くと行徳街道です。この道は中世の頃に形成された砂州の上をいく道です。南側は江戸時代から湾内有数の塩田地帯となり、また江戸から成田香取へ行く道として旅人が通った道です。また行徳の塩も製塩の燃料もこの道を通ったのです。ですから、この道は観光道路であり、物産を運ぶ産業道路でもありました。
駅の西側には古くからの集落と思われる家並みがあり、中には高石神社という鬼越にある神社の分社があります。つまりこの新田はこちらからでた人たちが住んできたところです。おそらく、行徳街道を通る人を相手とした仕事を考えたのでしょう。兵庫というのは関西の地名ではなく石井兵庫という人名です。面白いことにこのあたりの人は買い物などは中山ではなく行徳方面に行ったそうです。中山への道は田の中の芦が茂る細道でしたが、行徳へは少し遠いけれど通いやすい道で、街もにぎやかであったからです。

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