2014年06月01日 配信

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◆小室小学校と連携し整備進める

船橋市北部、まだ小川や里山などが残る小室地区で、「2~3年前まで近隣で見ることのできたホタルを復活させよう」という「ホタルの里」プロジェクトが民間のボランティア斉藤征昭さん(69)と小室小学校の連携によって取り組まれている。
ホタルの里は、小室駅を頂く丘陵地帯からの湧水を使った水田脇の水路で作業を進行中。今期から急ピッチで水路の除草、底のドロさらいなどを行い水辺の環境整備を行ってきた。排水機能とホタルの生育環境の区分けも行い、大雨による増水にも備えた。
小室小学校では、総合学習の一環としてホタルの里プロジェクトに全校で協力。小室地域の歴史的な背景やホタルを含む水辺の生物の生態なども取り入れながら作業を行ってきた。
5月初旬、2日がかりで水路の底をさらい、湧き水が3層にたまるホタルの床を準備した。5月22日には、ホタルの幼生が成虫になるための川辺の土壌整備を行い、3年生を中心にホタルの幼生や、ホタルの餌となる「ヒメタニシ」「カワニナ」の放流を行った。作業の合間には、ドジョウやザリガニ、カエルが水路から顔を出し児童たちの歓声を誘う一幕も見られた。
この日初めてホタルの幼生を目にした児童たちは、「うぇ~きもちわる~」「へぇ~これがホタルになるんだ~」などと感想を口にした。
小室小学校の立原栄校長は、「子どもたちにとってきっといい経験になるはず。小室周辺にはまだまだ自然が残っている場所がたくさんある。こういった活動を通じて子どもたちにそれを実感させてあげたい」と笑顔を見せた。
「今日放流した300匹の幼生は、うまくいけば50日後には成虫としてこの水辺周辺を飛び回る。この中から3分の1程度がここで産卵してくれるはず」と斉藤さん。「3年くらいかけてホタルの生育環境を整えます」とも。

 

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