2023年09月30日 配信

昭和35年には液体シャンプーを開発
「『脱CO2』の美容製品を広めたい」


中央が代表の小林仁さん。長年、製造現場で共に試行錯誤を繰り返してきた頼れる社員と共に

住所:船橋市宮本8-12-7
TEL:047-424-3611
代表取締役:小林仁さん
従業員:11人
ホームページhttps://earthace.jp/
屋根の上にはソーラーパネルを設置。自家発電している
 
昭和35年の液体シャンプーをはじめ
サロン向け製品を数多く開発

 国道14号からほど近い宮本の閑静な住宅街の一画に、小さな工場のような場所がある。そこが、昭和35年から続く、シャンプーなどの製造会社「ルノン化学研究所」。現在の代表は、創業者・太田正信さんの孫で、三代目となる小林仁さん。大手メーカーと異なり、小さな製造ラインだからこそ、人の目が行き届く範囲で品質管理することにこだわった製品を世に送り出し続けている。

 
 創業者の太田さんは、まだ粉シャンプーが主流だった時代に液体シャンプーを開発、トップクラスの販売数だったという。一方、仁さんは以前は薬剤師として病院勤務をしていたが、人手不足だと叔父から声が掛かり、1997年に技術者として入社。薬剤師としての知見も取り入れながら商品開発にも携わり、全国のサロンで使用されているカラー・ヘアマニキュア「カラニカ」シリーズの商品開発にも貢献してきた。
 
 外観からは伺い知れないが、敷地内にはタンクが並び、さまざまな製品が製造され、パッケージされた商品はローラーで保管室まで運ばれる光景が敷地内には広がっている。こうした小さな製造所だからこそ、美容関係のОEМ商品の依頼も多く、全国のサロンなどから依頼をうけている。
 
環境に配慮した商品を
一般消費者に届けたい
 
 最近では一般消費者向けの商品開発も手掛けるようになった。「幼いころから環境保全に関心があった」と話す小林さんはシャンプーの製造工程におけるCO2の発生を大幅に低減した新商品「アーサス」シリーズを考案。「脱CO2を世の中に広めたい」と今後の展望を話す。
 
「カラニカ」シリーズなど、さまざまな製品の在庫を管理する地下倉庫
 
各製品とも、人の目が届く範囲で製造される。少量ずつしか作れないことを生かし、OEMの受注も得意とする。韓国のサロンからも依頼が来るという
 
2010年から開発・研究を重ね、2022年に発売した環境に優しい「アーサス」シリーズ
 
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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