2023年09月30日 配信

コラム
地域でお金を回すこと vol.41

「あるもの」しかなくて、「ないもの」は無い社会

 普段生活している中で僕たちは、意識していることは「あるもの」として認識し、意識していないものはその存在を知らないで生活しています。つまり「ないもの」としてその存在すら知らないままに生きているのです。「なんのこっちゃ!?」と思われるかもしれませんが、「意識の外」「無意識に●●した」など「意識」という言葉にには「意識していない」世界のことも内包されています。

 私たちが生きている社会の中にも、この「意識」しているということは重要な位置を占めていると感じています。自分にとっては快適な街でも、子どもが生まれベビーカーを押すようになったことでバリア(障がい)に気が付くことがあります。このバリアを車椅子の方は毎日「認識」しています。僕の友人で福祉事業をしている経営者が「暗闇カフェ」に行ったとき、店内の色々な場所にぶつけたり、ドリンクを落としたりしないか心配だったそうです。接客してくれた方に「目が見える人は大変ですね(笑)」と心配されたそうです。その時、「自分たちの社会は自分たちマジョリティ(多数側)に便利な社会として作られている」と実感したそうです。普段気にせず生活していることにちょっと気を向けるだけで多くの人にとって住みやすい地域を作ることができるのかもしれません。

気のせいの「気」は、景気の「気」
景気は勘違いから上向く?

 「気のせい」の「気」は気持ちの「気」、「景気」の気も同じ「気」です。活気や雰囲気も全て「気」でできています。

 私たちの社会において「気」というものの大切さを認識することはとっても大切なことです。人を気遣えば人間関係は円滑になるでしょう。お店で気持ちの良い接客をすればまた通ってくれるかもしれません。これは小さな「景気」に作用するでしょう。

 気が向かないことにも気持ちを切り替えて取り組むことで円滑に物事が進むでしょう。気持ちよく仕事できれば活気も生まれ、ストレスも減ります。もしかしたら病気になりにくくなるかもしれません。勇気をもって変化に臨めば人気者になれるかもしれません。私たちが普段認識していない「気」を感じてみることで私たちの周りの「空気」が変わります。

 空気は雰囲気という意味の空気もありますが、実際に呼吸する際に私たちの体に取り込まれる「空気」も同じ漢字を充てています。陰気な空気を吸い込むくらいなら、みんなで元気な「気」を吐き出していきたいものです。きっと活性化が生まれるでしょう。

 「絶対に地域活性化とか地方創生なんてできない。日本は終わった国だ」って論調は、きっと気のせいだと思うのです。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし・株式会社フィット 代表取締役 
船橋経済新聞&外房経済新聞 編集長
市場カフェ マスター
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにも、さまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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