2023年05月31日 配信
くらす
コラム
地域でお金を回すこと vol.37
人は成功事例で考え方が硬直化する
まいふな編集部や船橋経済新聞として取材する時、皆さんの価値観や事業・イベントを一つの記事にまとめるため、一旦、その人の考え方を自分の中に落とし込むという作業をすることが多いです。
取材対象者本人になったつもりで事象を捉え、価値判断をすり合わせしていきます。それを俯瞰した状態から観察して客観的でわかりやすい文章にまとめていくという作業で記事にしているのですが、これを繰り返していくとそれぞれの人が持つ多様な価値観に気付くようになり、どんな主張をする人にもその人なりの正義があり、立場があり、その考えに至った背景があるのだとわかるようになりました。
地域の中にある「無駄」や「もったいない」と言われるもののほとんどが、そうした意識と意識の狭間に置かれています。ある人にとって「一生をかけて守るべきとても大切な事」でも、他方にとっては「大した問題ではない」と感じられてしまうケースが見られます。人は一度成功したことを成功体験として認識し、それを常識のベースとして同じ作業を繰り返しがちです。そして、作業に没頭する内に考え方が硬直化してしまうのだと気が付きました。
ららぽーと出店について
今回、ららぽーとTOKYO-BAY内の「ウィズダムアカデミー」という学童保育事業を共同運営という形で引き受けることになりました。僕たちが稼働するにあたって3つの事業を検討しています。
まず、「ふなばし大学」のららぽーとTOKYO-BAY校開設。ららぽーと内で市民の皆さんに無料講座を持って頂きます。2つ目に「働く女性のキャリア支援」や「子育て」を目的とした「相談カウンター設置」を検討しています。3つ目は、ららぽーと施設内で働く方向け「託児・保育・一時預かり」のようなサービスです。
他市に住んでいる人がららぽーとに働きに来る場合、自宅近くの保育園に子どもを預けてららぽーとに向かうはずです。すると、「開店時間に間に合わないから…」とか、「閉店後だと子どものお迎えに間に合わないから」とシフトに入ってもらえないなどのパターンがあるはずなのです。ママと子どもが、一緒に出勤・帰宅できるサービスを持つことで施設全体の採用コストや、離職防止の抑止力にもつながります。
ららぽーと内に子どもを預けられることでたくさんの子育てママが今よりも働きやすくなる選択肢を持てます。送迎の合間にカウンセラーに愚痴をこぼしたり、仕事の相談もできるかも知れません。ふなばし大学を受講したり、自身が講師になったりする自己実現。ママ友との会食や旦那さんとのデートも楽しめる環境を提供できるかもしれません。子どもを最優先に考え、自分をないがしろにしてしまいがちなママに向け、素敵なサービスを展開できると考えています。
おそらく、既存の考え方と相いれない部分が出てくるでしょう。それが、法律的にダメなのか、倫理的にダメなのか、ただの勘違いや慣例、心理的な壁でダメになっているものなのか…そうした一つずつを解きほぐしていき、理想の社会実現に向かっていけたら良いなと考えています。
この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役
一般社団法人船橋市観光協会
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi)
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん」
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方」
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
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