2023年05月01日 配信

コラム
地域でお金を回すこと vol.37

読んでくれている方が増えてきた
 コロナ禍に思い立って始めたコラムですが、今回で36回目。丸3年お付き合いいただいております。最近、「やまさきさんのコラム読んでいるよ」という声をかけていただけるようになりました。もし、「いつも目を通しているよ」という方がいらしたら、市場カフェのスタッフや、配送や取材の際に見かけたら、ぜひお声がけください。
 
空き家が増える理由
 「空き家が多い」という話をよく耳にします。人口が減っているのに新築が増えていけば、空き家は当然のように増え続けます。若い人たちが親元から自立して新しい「世帯」が増えたとしてもアパートやマンションが増えるので「空き家」は埋まりにくいでしょう。
 
 行政で「空き家」をカウントする場合、「貸出のための待機」は空き家に含まれないと聞きました。つまり「この家は貸すために空いている」という場合、「空き家」にはならないのです。周囲の住民や自治会の方々が「あの家は空き家だよね」と思っていても「空き家に認定される」ためには行政が定めたいくつかの条件があります。それらの条件を満たしているものが「空き家」になるのです。
 
 国が平成30年に行った調査では空き家率の全国平均は13.6%。千葉県は38万3千戸の空き家があり12.6%、船橋市は10.3%だそうです。船橋市の人口は約65万人、28万3千世帯程度と認識しています。アパートやマンションは「世帯」には含まれますが「住宅」には含まれないので単純に「空き家が3万件近くあります」とは言いません。しかし、しばらく使われていないけど「空き家」には認定されていないという住宅も合わせたら、かなりの数になるでしょう。
 
 船橋市の場合「空き家」は住宅地の中にあることが多く、「 課題 」であると同時に「チャンス」でもあります。
 
 「空き家」が売買や賃貸に回されれば住環境が整った場所に若い世帯が居を構えることができます。また、「空き家」を活用することで、高齢者や子育て世帯が歩いて行ける範囲に「 コミュニティー 」の場を設けることができます。地域の人たちがシェア利用することでコミュニティー形成にもつながり、住宅地の中にお店が増えれば住環境がより良くなると考えることもできます。特定の人が占有するスペースは管理できなくなった時点で「地域課題」になります。
 
 まいふな編集部では「空き家」や「別荘」を地域の共有スペースとして活用し「みんなが関わる場所」として再稼働させられるようにノウハウを確立していくべく、市場カフェで生涯学習コンテンツ「ふなばし大学」や各種の事業を立ち上げています。空き家でお困りの方、ぜひご相談ください。解決する方法を船橋市から確立していきましょう!
 
この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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