2023年02月23日 配信

コラム
新型コロナの先にあるもの vol.35

労働と作業の意味、 これからの仕事とは

 資本主義社会は、社会課題解決を目的に「お金」という「資本」を出し、「工場」や「店舗」などの生産設備を作り、売上げを上げ、利益を生み出し、それを再投資して経済を拡大させてきました。18世紀にイギリスで起きた「第一次産業革命」では蒸気機関の発明により、人の手で行っていた作業が機械化されました。「第二次産業革命」では、石油を活用した機械が電気化さ
れ、さらに作業効率が上がりました。1980年代頃から始まった「第三次産業革命」では、これまで人間が行っていた「作業」をコンピューターが担うようになりました。現在もこの産業革命の真っただ中にあり「作業」はどんどん自動化されています。今後、「第四次産業革命」では自立化したコンピューターが人間の行っているほとんどの「作業」を無にすると言われています。

 みなさんの意識の中では「仕事」と「作業」は別のものと認識されていますか? 「仕事」は単純な「作業」の繰り返しになると、作業効率を上げることで利益が出てきます。当然、経営者は利益を出すために「作業」の効率化を目指します。この先、「作業」がなくなる社会がやってきたとき、私たちはどのように「仕事」と向き合えばよいのでしょうか? 「仕事」=「作業」のままだと当然のように「仕事(=作業)」はなくなります。世界的にみると、現代人の働く時間はどんどん短くなっています。「作業」が効率化されたことで「利益」を生みやすくなり、「余暇」が生まれます。つまり、生活のために「仕事(=作業)」する 人が減り、「余暇の時間をいかにして過ごそうか?」と、考える人が増えてきます。簡単に言うと「暇な人」が増えます。医療技術の発展により平均寿命や健康寿命が延び老後の心配をする人もいるでしょう。この先、遠くない未来に「人の時間が余る(=暇)」社会がやってきます。

 これまで、単純作業の繰り返しの要素が大きかった仕事(=作業=労働)ですが、この先の社会では「仕事」に対する考え方が大きく変わってきます。

 暇時間に暇つぶしで時間を消費するのか、自己実現のために何かにチャレンジし続けるのか。違うようですが同じものです。暇つぶしの結果、得た経験や知見は「財産」になります。この暇つぶしの技術を多くの人に伝えていくためにSNSを活用したり、サークルを作ったりすることでお金が循環する社会がやってきます。

 明日食べる米に困っている社会ではダイエットについて真剣に悩みません。余暇があるからファッションに興味を持ち、キャンプをし、海 や山に繰り出します。生産や社会インフラにかかる生存のために絶対的に必要な「作業」はどんどん減ります。私たちは「仕事」の意味を考え、どのようにして時間を過ごすことが自分にとって幸せなのか?を考え、その時間の過ごし方を次の世代にシェアしていく必要があると考えています。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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