2022年07月02日 配信

コラム
新型コロナの先にあるもの vol.27

地域の課題を市民間の連携で解決

 日々、取材をする中で地域内の様々な課題や、それを解決するために取り組んでいる方々と出会います。

 例えば、食材のロスを少しでも削減しようと余っている食材を集め、必要な人に配布する「フードバンク」を立ち上げる方々、一人でご飯を食べる「孤食」を減らそうと「子ども食堂」を立ち上げた方々。「一人ひとりの市民が自主的に健康を考えられるようになれば」と、医師や歯科医師、薬剤師、介護関係者らで市民向けに「公開講座」を開催していたりします。

 待機児童を減らし、同時に、人々の居場所を作るために自宅を地域に解放している方も。個人が直面している「自分の課題」は、実は「みんなの課題」であり「別の誰かの課題を解決できる」ということに気が付き、同志を集め、地域活動や市民活動に発展していく例を何度も取材してきました。

 仲間が集い、市民活動が動き始めると、参加するそれぞれの人たちにとっての「かけがえのない居場所」が生まれます。居場所ができることで、そこに参加する人たちのスケジュール帳が埋まり、他の人とのふれあいが生まれます。

 朝起きてから「今日やることがある」「行く場所がある」そうした目的があることの大切さ、定年退職・引退後に地域に活動場所があることは、人生100年時代にとって、大きなテーマだと考えています。

空き家を活用した居場所つくりと創業支援

 私たちの編集部は、船橋市地方卸売市場の中にあります。「市場カフェ」の2階が編集部になっています。僕もこのカフェで朝9時の開店から1時間程度、ほぼ毎日店番をしています。そのほかの時間帯はまいふな編集部やママ向け情報誌Maⅿachi編集部のスタッフが曜日ごとに店番をしています。

 そのため、市場カフェには、読者の方や市民の方が相談にみえることがあります。「新しいお店を開店したので取材してほしい」「出店先を探している」「キッチンカーを始めたい」「今年は農産物の値がいまいちで…」「子どもが学校に馴染まない」「子ども食堂を始めたい」「体調が悪いので良い先生はいないか」…多種多様な相談が編集部に舞い込んできます。

 僕たちは、取材を通じて地域内の人を知り、記事によってその情報を発信しています。しかし、全ての記事がすべての市民に届くわけではありません。

 常に新しい情報を得て、様々な角度で情報を伝えていかなければならないと感じています。「地域の編集部」が「カフェ」と連携することでかけがえのない情報収集・発信の場になります。

 僕たちは単独では何もできない小さな編集部です。しかし、人と繋がることで多くの人の課題を解決できると信じています

 「編集」や直営の「カフェ」だけでなく、地域の中に人と人が繋がり、悩みを相談したり、課題を解決していける場所をどんどん増やしていけたら…もっともっと船橋が良い街になっていくのだろうなと感じています。編集を通じて、そうした場所を作っていくことのお手伝いをしていきます。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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