2022年05月31日 配信

コラム
新型コロナの先にあるもの vol.26

市民参加型の街づくり

 まいふな編集部では、別動隊として「ちばごと編集部」という新しい情報発信の仕組みを構築しています。千葉県内各所で活躍する街づくりのチームや事業者と連携して、千葉県内の情報を収集し一元化して発信する仕組みを構想しています。

 その結果、千葉県内にある54の各市町村で行われている様々なイベントや街づくりから声をかけていただき、それらを取材し、実際に参加させていただく機会に恵まれるようになってきました。

 南房総・館山エリアでは、古いビルを宿泊施設や、ジンの蒸留施設に改修し、若い移住者の人たちが地元の経営者と一緒になってリノベーションを中心に置いた街づくりを手掛けています。銚子市ではアフロヘア―のキャベツ農家が農業体験と宿泊をセットにした観光を仕掛け、八街市では千葉県内のクラフトビールを取りまとめた実行委員会が立ち上がり、白子町では町営プールの跡地をキャンプ場兼コワーキング施設に改修…、また、東庄町では自分が卒業した学校が廃校になるのを聞きつけた地元出身の若者が、活用に手を挙げ同級生や移住者と一緒に地域コミュニティのハブとして機能させるべくシェアオフィス&コワーキングスペースに改修しました。

 お隣の市川市では、経営者と市民ボランティアが一緒になって立ち上げたNPO法人が主体となり、古いビルや少し寂れてきた商店会を「勉強会」と「リノベーション」の力で人が集まる場所に変えていっています。こうした各地の街づくり事例を取材させていただきながら「船橋市ではどんな街づくりの形を採ったらいいのだろう…」と考えさせられるのです。いずれの街づくりでも、人の集まりやすい「場」が人と人とをつなぐ役割を果たし、「交差点」のように人の人生を交わらせていることを実感します。

 地域にどんな人がいて、何を得意に感じ、何にモチベーションをもって、逆にどんなことに悩んでいるのか…。そうしたことを「市民力」でつないでいく「地域の編集」という概念が根底にあるように感じられるのです。

市民ライター制度という仕組み

 まいふな編集部では未経験からライターを目指す方を対象に「ローカルライター講座」を定期開催しています。平日昼間、地域で活動できる主婦や高齢者、学生、フリーランスの方々をライターに育成することで「地域内にどんな人がいるのか」「どんな場があるのか」を発見してもらい、「地域に関心を持ち、主体的に関わってもらえる仕組み」を作ろうと考えています。

 今現在、地域内でボランティアや様々な地域活動をしている団体とそれらの人や場がつながることで「眠っていた地域資源が有効に活用される」ようになり、「新しい活力が地域から生まれる」のではないかと考えます。 僕自身、まいふな編集部を立ち上げるまで、地域のことをここまで深く考えることはありませんでした。地域を知り、人を知ったことで地域をより好きになり、「もっと地域を過ごしやすくすることができる」と気が付いたのです。そうした自分の気付きを多くの方に感じていただきたくて「市民ライター制度」を育てています。

 次回、6月6日14時~市場カフェで「ローカルライター講座」を開催します。この記事を読んで興味を持ってくださった方、ぜひ参加をご検討ください。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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