2022年05月04日 配信

コラム
新型コロナの先にあるもの vol.25

世界中がつながっている社会

 私たちはこれまでにないくらい世界と密接につながっている社会に生きています。

 世界のどこかで戦争や災害が起きた後、思いもよらぬタイミング・角度で私たちの生活に影響が出てきます。現代の消費型社会を実現させ、継続させていくためにはきっと世界中がつながっていることが必要で、それが最も効率手法なのでしょう。

 世界の出来事と比較すると私たち個々の影響力はとても小さく、地域の中で生活していると世界の出来事はどこか他人事のような気がしてしまいがちです。

 地域で活動する事業者や地域で働く人たちはどのように現代社会と関わってゆけば良いのでしょうか?

地域の価値を見直すこと

 例えば…日本のカロリーベースでの食料自給率は37%だそうです(農林水産省・令和2年)。自給率の高い「米」消費が減り、輸入品が多い畜産物や油脂類の消費が増えることでこのような結果が起きているそうです。

 「米消費を増やすためにできること」なら地域の力でできることがたくさんあります。「米食にする日を増やす」「小麦粉ではなく米粉のパンやパスタを食べる」などはすぐにでも対応可能でしょう。「海外の小麦粉よりも国産小麦粉を使用しているパン屋さんを選ぶ」でも良いと思います。米づくりのワークショップ(田植え体験、稲刈り体験など)に参加することで、米農家への理解を深められるでしょう。米農家と知り合いになることで今購入しているお米よりももっと良いものを購入する動機につながるかもしれません。農作業やこだわり、従事する人の人となりなどを理解することで価格に対する納得感が出てくることもあるでしょう。

 同じことが、他の野菜農家に対しても、漁業に関しても言えるでしょう。私たちの住む千葉県や船橋市は全国的に見ても農水産業が盛んな地域です。農家には収穫時期をはじめ、集中的に人手が必要になる時期があるものです。また、船橋市内には人手が足りないために途方もない広さの耕作放棄地も存在しています。「当たり前にあるもの」の価値に気が付き、それぞれを掛け合わせることで新しい価値が生まれ、地域経済は活性化していくものです。

 私たちまいふな編集部では、日本の魅力は地域や地方にあると考えています。それぞれの地域(地方)で大切にしてきた「文化」や「食」、脈々と続いてきた「歴史」などその場に行かなければ得られない「体験」があります。私たちが自分の住む街を見て、知って、好きになって…ありのままを外に発信していくことが、実は外の人から見たときにわざわざ足を運ぶ価値のあるものにつながっていくのかもしれません。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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