2022年03月03日 配信

コラム
新型コロナの先にあるもの vol.23

便利な時代だからこそ、リアルなものの価値

 現代はYouTube、FacebookTwitterなどSNSを通して世界中のどことでもリアルタイムに繋がれ、世界中どこの情報でも調べることができるとても便利な社会です。

 無料で遊べるゲームや、月額会費で映画やアニメ、過去のドラマなども観放題。自宅やオフィスに有名店のテイクアウトメニューも届きます。スマホ一つで、昔は想像できなかったほどの贅沢が実現されました。

 そのため、「今返信しているところだからちょっと待って」「いま良いところだから…」と、スマホ時間を優先することも増えました。スマホを通じた誰かとのコミュニケーションであればまだしも、YouTubeやゲーム、いつでも観ることのできる過去の映画やテレビ番組に時間をとられ、現実がないがしろになってしまっていないでしょうか。

 インターネット上にある情報の多くはほとんどが過去のもの。「今じゃなければだめ」なものは少ないはずです(最近は「生配信」というのもありますが…)。

 手軽なコミュニケーションが実現された半面、実際に会うこと、時間をとってコミュニケーションすることの価値が見直されています。形式上の打ち合わせなどオンラインで良いものが増えたことで、移動時間や無駄な会食は減りました。

 逆に、わざわざ時間をとって人と会うことの価値は高まったとも言えます。「会食、人との接触を自粛してください」と言われれば言われた分だけ、会う人を厳選して過ごすようになります。そうして会ったかけがえのない人との時間を「あとでもいい」スマホに奪われてしまうのはもったいないと思うのです。

便利な道具に溺れずに、使いこなす

 テレビを見ていると世界中のさまざまな問題を報道しています。地球温暖化、ウイルス、健康、お金…いずれも、メディアが立てた「専門家」の意見を鵜呑みにしてしまっていないでしょうか。個人が世界と繋がる便利で革命的なツールを持っているのに、受動的に入ってくる情報だけに流されていないでしょうか。メディアからの情報を得て、「実際はどうなのだろう」と考え、納得する裏付けを得るために反対意見も調べてみる、そのことについて詳しいだろうと思える人の話を聞く。そのためにスマホやインターネットはとても便利に活用できます。

 スマホやインターネット、情報も…私たちの生活を豊かにするための道具でしかありません。道具に溺れるのではなく、道具を使いこなすことで、大切なコト・大切な人との時間を確保したいものです。

 私たち地域の事業者はこうしたリアルなコミュニケーションから生まれる価値を引き出し、さらに地域で過ごしたくなるための店づくり、サービス、環境を用意し提供していくことが大切なのではないかと考えます。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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