2021年12月27日 配信

コラム 
新型コロナの先にあるものvol.21

地域の意味と範囲、私たちの地域定義

 前回、誰でも何らかの形で「組織」や「集団」などに所属し、「コミュニティ」や「地域」といった人と人とのつながりを持っていると書かせていただきました。

 今回は、所属×所属で街を元気にしていく仕組みについて書かせていただきます。

 私たち人間は、何らかの形で時間や空間を他人と共有しながら生きています。時にはそれを全く意識しないままに関わっているという場合もあります。例えば…物を購入するという行為。

 「購入」を通じて「メーカーを応援している」というエリアを超えたコミュニティに所属しているという見方もできます。「住んでいる場所」とか「職場が同じ」はとても分かりやすい共通コミュニティです。仕事をしたり趣味を持ったり、同じ店を利用していたり、母校が一緒だったり…普段意識していなかったり、知らなかったりするだけで何かしらの繋がりで人と人とが密接に、そして複雑に関わり合っています。

 私たちまいふな編集部では、そういう繋がりの元になるもの一つ一つを「見える化」してお互いの関わりをつむぎ合っていくことが地域の強さにつながってくるのではないかと考えています。

 年齢が離れていても同じ学校を卒業した同士は、何かしらの絆や縁のような繋がりを感じるものです。あるコミュニティ(もしくは、所属)で一緒になった人たちが、他に所属しているコミュニティの特性を持ち寄ることでコミュニティは活性化していきます。

 例えば、「マンション自治会」。「会計事務所勤務」や「会社の経理畑で仕事している」など会計の得意なコミュニティに所属している人や、仕事で広告関係の仕事をしている人、イラストを描いたりデザインが趣味という学生さん、音楽が好きで楽器を演奏するのが趣味だという高齢者…などが同じコミュニティに所属していたら…そのマンションの住民コミュニティはすでに活気を帯びる可能性を秘めています。

 一つのコミュニティを軸に、そこに関わる人たちがそれぞれの力を出し合い、関わりを増やしていくことでそれらは地域の力になり、活力になり、新しい価値を生み出していくと考えています。

 それは個人であっても、会社や団体などの組織であっても同じこと。地域の中でそれぞれが得意な分野を出し合って、自然に関わり合えるような環境をつくることで地域の熱量は増し、密接な繋がりが地域基盤を強固なものにしていきます。

 そしてそれは、地域内の景気を刺激し、さらに人がその地域に住み続ける意味を提供してくれます。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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