2021年08月28日 配信

コラム 
新型コロナの先にあるものvol.17

大きな組織と小さな組織

 大きな組織は、「誰が担当しても最低限のレベルを担保している」ことが大切で、そのための組織作りや人材教育を行います。

 チェーン店のカフェに行けば、どの店でも季節に合わせた豊富なメニューが待っています。いずれも美味しくて見栄えもします。マニュアルがしっかりしているので同じフランチャイズであれば同じような品質のものがきちんと出てきます。コンビニでもコピー機のセールスでも、保険会社の商品でも、新聞記者の記事でも…それぞれ、個人差はあるけれども結果として提供される商品やサービスには大きな差が生まれにくいよう組織作りや人材教育を行っています。

 一方で、地域に多い個人事業・個人商店などの小さな組織は属人性の高い事業を行っていることが多いです。個人経営のカフェで数を捌く目的で経営している場合も無くはないでしょうが、多くの個人経営のカフェには随所に店主のこだわりが見られます。店主それぞれのこだわりに共感し、手間のかかった工夫に感動して店を利用します。地域でフリーランスとして稼働する人は、どこかの都市圏で最低限のレベルまで経験を積み、どこかの部分に特化して、自分の個性を発揮し、仕事をしていることが多いように思われます。

 どちらが良いというのではなく、その時々のシュチュエーションに合わせて地域の中で利用する店やサービスを選べることというのがとっても豊かなことだなと思います。

地域の連携と生活

 大きな組織と小さな組織、それぞれの特徴と役割を理解して、使い分けしていくことで私たちの生活はより良くなるでしょう。

 大きな組織にお金を払ってその便利なサービスを享受することで「やりたいこと」に特化し、専門性を追求したり好きなことに時間を使えるにようになります。

 カフェ経営者で珈琲豆の栽培から始める人や、自分で畑をおこし、収穫したものを挽き、粉から蕎麦を打って提供するという店主は少ないと思います。

 時間を無駄にせず、おいしいものを安全に食べられるチェーン店を利用するのも良いでしょう。そうしたストーリーやこだわりぬいた商品に感動してわざわざ店を訪れるのも楽しみなことです。

 一方で、移動や作業の手間を惜しんでチェーン店で「安心・安全な」サービスを利用するのも良いと思います。

 大切なのは「選べること」。何に対してお金や時間を使うのか。

 選ぶ自由があり、それを自身で選択しているということを理解しているのが大切なのだと思います。

厚生労働省「感染症対応休業支援金・給付金についてのサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16953.html

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー
山﨑健太朗

Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード