2021年04月01日 配信

コラム 
新型コロナの先にあるもの

地方が自立すること、地域がつながることの価値

 私たちは大きな困難に直面するたびに地域とかコミュニティ、つながりについて考えさせられてきました。

 おそらく…太平洋戦争以降、世界中を巻き込んだ混乱や日本が全体的に直面した大きな災害は1995年の「兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)」や2011年3月11日の「東日本大震災」が初めてだったのではないでしょうか。1990年代の「バブル崩壊」、2008年の「リーマンショック」なども業界によっては大きな打撃を受けたかも知れません。

 しかし…、特定業界や階層から波及してくる経済危機は地域で暮らす私たちにとって影響は少なかったと記憶しています。

経営経験を通じて地域の大切さを実感

 僕が独立したのは2006年。29歳の時に求人広告代理店として株式会社フィットを設立しました。

 当時は、船橋市内で営業をしつつも売上の大半は都内の会社から得ていました。倉庫や工場、派遣業や請負・アウトソーシング業の顧客がほとんどだったので、リーマンショックによる経済不況のあおりを受けて顧客は連鎖倒産…売上は最大10分の1以上落ち込みました。

 しかし、並行して経営していた「まいふな編集部」(株式会社myふなばし。2008年10月創業)でお付き合いのあった地元企業の先輩たちは、一時的に個人資産を減らすことはあったにせよ、おおむね盤石の経営をしていました。

 経済基盤の多くを地域コミュニティに置いていることから世界的な不況に対しても大きく崩れることが少なかったのです。

地に足つけていること、つながりの大切さ

 「東日本大震災」や「兵庫県南部地震」、一昨年千葉県を襲った大型台風のような災害、各地の豪雨災害や水害をみると、地域だけに特化して経営するのは一見すると危険なようにみえます。

 しかし、いざというときに命を守るのは隣近所の顔が見える「地域ネットワーク」なのです。東日本大震災の時、命を救われた人たちの多くは地域の「」を実感したと言います。

 僕たちは取材を通じて地域の資産を発掘し、それらをつなぐための情報発信を行い、これを仕組み化していきます。 そして、他地域でも同じような「絆」を構築していき、これらを繋いでいくことで「地域」と「地域」が相関関係にある強固なネットワークを構築していきます。

この記事を書いた人
株式会社myふなばし代表取締役 
一般社団法人船橋市観光協会 
包括地域プロデューサー


Twitter(@ MyFunabashi
ほかにもさまざまな情報発信をしています!
★YouTube「やまけんちゃんねる」山﨑が船橋市内中心に活躍している経営者をゲストに呼んでインタビューしています
★note「やまけん
★ブログ「主婦と高齢者で地方活性化を実現する編集者・ライターという働き方

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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