2024年01月29日 配信

介護や医療の各種講座を定期実施する「ふなぽーと」

 船橋市保健センター1階にある「ふなぽーと」。船橋市医師会が船橋市から在宅医療支援拠点事業を受託し、病気の相談や介護保険の使い方、先々の見通し、退院後のことなど、市民の不安や疑問などに応える場が設けられている。しかしながら、介護に関わっている家族や本人が「どんな相談であればしていいのか…。些細なことでもいいのだろうか」と、実際に相談に訪れるまでのアクションが取れていないケースもまだまだあるように感じているという。

個人や少人数向けで開催相談や悩みを話すきっかけに

 そこで、同所では毎月第4火曜(今年度)に「自分の価値観に向き合う」をテーマにした講話を開催している。

 同講話では船橋市が発行する「大切な人に伝えるノート」を用いた講話の後、「もしバナゲーム」に取り組む。これは米国で開発・実用化されていた「GoWishGameTM」の日本語版として「亀田メディカルセンター」(鴨川市)の医師らが、制作に関わり、許可を得て翻訳・制作・出版したカードゲーム。「老いや病による心身の変化はすべての人が対象。どのように向き合うかは人それぞれ。自分が大切にしていることなど、一緒に考えてみませんか」とふなぽーと総括者であり訪問看護認定看護師の佐々木ゆかりさんは話す。各回参加者は最大4人とし、プライベートなことも話しやすい雰囲気を心がけ、講座終了後は希望者のみ個別相談も受け付けている。開催予定日は1月23日、2月27日、3月26日(要事前申込)。

「介護に興味があるあたなのための研修会」や在宅医療的ケアの講習も

 介護職を目指す求職者と市内介護施設・事業者を結ぶ「船橋市介護人材無料職業紹介所」が設置されている場所も「ふなぽーと」となることから、同職業紹介所としても講座を実施し、幅広い層に情報を届けている。

 「介護に興味があるあなたのための研修会」では2カ月ごとにテーマを決め、市内公民館で開催。介護職に就いている人や興味があるという人、資格はないが家族を介護しているという人でも誰も参加できるのが特徴。1・2月は「高齢者の特徴と体調変化〜症状をどのようにアセスメントするか〜」をテーマに、西部公民館で開催する。

 そのほか、喀痰(かくたん)吸引や経管栄養など在宅医療ケア時に家族も手伝うケースがある医療機器について、シミュレーターを使った練習などが行える「在宅医療的ケア講習」も要望があれば実施している。開催場所は応相談。「こうした研修を利用して、体のしくみや、手技の確認をし、安全に医療的ケアをおこなっていただきたい」と参加を呼びかけている。


船橋市保健センターの1階、正面玄関脇にある「ふなぽーと」。平日9時~17時で利用できる。「船橋市介護人材無料職業紹介所」も同所で運営している


在宅医療的ケア講習では、実際に在宅で使っている吸引器を使用。医療的ケアを久しぶりに実施することになった介護職の人や、退院時に喀痰吸引などの医療的ケアが必要になった介護者などが利用しているという。※医療的ケアの資格が取れる講習ではありません

取材協力

船橋市医師会
船橋市在宅医療支援拠点
ふなぽーと総括者・訪問看護認定看護師
佐々木ゆかりさん
TEL 047-409-1736

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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