2023年11月30日 配信

船橋市立医療センター40周年の記念公開講座

 船橋市民文化創造館(通称:きららホール。船橋市本町1)で10月12日、「第49回船橋市立医療センター公開医療講座 開院40周年記念公開医療講座」が開催され、第一部では副院長であり患者支援センター長の茂木健司さんが「地域医療連携と患者支援 この10年」について講演した。

 船橋市立医療センターは1983年(昭和58)年10月に開院し、今月で40年を迎えた。同センターでは地域の人が参加できる公開医療講座を年4回実施している。通算49回目となった今回は、開院40周年を記念しての公開医療講座となった。講座は2部構成となり、第1部では「地域医療連携と患者支援 この10年」について、2部は同院における新型コロナウイルスとの戦いについての講座となった。

地域医療の中心的役割を担う地域医療支援病院

 地域医療連携において同院は2010(平成22)年、地域医療の中心的な役割を果たす「地域医療支援病院」に認定されている。茂木さんが束ねる「患者支援センター」は「地域医療連携室」「がん相談支援センター」「入退院支援室」の3部署を持つ。

 茂木さんは「少子高齢化が進む日本では医療機関を効率良く運営して、今まさに医療が必要な人が必要な医療を受けることができるシステムが必要とされている。住み慣れた地域で自分らしく生きていくためには、地域ぐるみで支える『地域包括ケアシステム』が必要。そのためには地域医療の連携が不可欠」と強調。

 茂木さんは「当院では『患者支援センター』で地域のクリニックと強く連携して治療していくシステム作りを進めてきた。2014年発足当時は、センターに所属するメンバーは12人だったが、現在は44人とかなり力を入れている」と話した。さらに、同センターが地道に地域のクリニックとの連携を築き、連携医登録システムを運用して地域で患者をサポートしていることなどを説明した。「私たちは医療センターとかかりつけ医の『2人主治医制』を推進している。退院する患者への支援にも力を入れている」とも続けた。

「これから」の新病院について

 同センターは2027年に新病院が完成予定だが、同講座への来場者から「今後どのようになるのか」という質問が上がったように、市民からの関心は非常に高い。新病院については同センターが「新病院建設News」を発行し、同センターのウェブサイトや紙媒体で詳細を伝えている。


2部構成の公開医療講座で、1部は茂木さんが、2部は同院における新型コロナウイルスとの闘いについての話となった


新病院は地上7階建てに。新病院には屋上ヘリポートを配置。水害をはじめ、大きな災害が起こった際も機能を維持できる施設・設備計画が行われている

取材協力


船橋市医療センター
副院長/患者支援センター長
茂木健司さん

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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