2023年11月30日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

船橋総合卸商業団地 協同組合 理事長 中村和一さん

船橋総合卸商業団地 協同組合 理事長 中村和一さん
1971(昭和46)年船橋市で生まれ。八栄小学校、船橋中学校、県立鎌ケ谷西高校出身。1990(平成2)年に千葉ゼロックス株式会社入社後、1991(平成3)年に株式会社ナカムラに入社し、2008(平成20)年株式会社ナカムラ3代目の代表取締役就任。令和5年5月から船橋総合卸商業団地協同組合理事長
 1977(昭和52)年に設立された船橋総合卸商業団地協同組合。どういった経緯で設立され、どういう組織なのか、今年5月に8代目の理事長として就任した中村和一さんにお話を伺いました。
 
船橋総合卸商業団地協同組合の役割
・地域社会への商品の安定供給
・雇用対策など地域経済に貢献
・卸団地内企業の事業発展
地域の流通拠点船橋総合卸商業団地

MF●船橋総合卸商業団地協同組合とはどういう組織ですか?

中村さん●卸売業の集まりで、現在社が加盟しています。業種は文具·OA機器をはじめ、電設資材、清掃用具、お米、お酒、精肉、卵、漬物などの食料品、その他日用雑貨などさまざまです。

MF●業種はさまざまなんですね。

中村さん●そうですね、物流拠点となっています。敷地面積は約18000坪で東京ドームの約1.3個分です。

MF●どういった経緯で組合ができたのですか?

中村さん●昭和46年頃、社会全体が経済成長を遂げる中、船橋市も例外ではなく発展していきました。しかし発展するにつれ市街地は過密化し、街中は大型車を走らせてはいけないなどの制約が増加したんです。そこで、立地環境の整備と集約によって経営力の向上を図るため、昭和52年に当組合を開設しました。かつて船橋駅前や本町通りなどにあった企業や商店が移転してきたのもそのためだと聞いています。

 
MF●確かに駅周辺で大型車の荷下ろしが頻繁にあると、渋滞にもつながりますね。
 
中村さん●はい、臨海部の高瀬町にある県所有の埋め立て地を、県などから資金を借りて取得して、1カ所にまとめることで成長してきました。目の前に谷津船橋インターがあり、羽田と成田のちょうど中間地点で物流拠点としてのポテンシャルが非常に高いです。外環道や圏央道が開通したおかげで都心を通過しなくても各地方へのアクセスが向上し、開設当初よりも利便性の高いエリアとなっています。
 
異業種間の交流で課題や情報を共有
 
MF●組合の活動を教えてください。
 
中村さん●1年に2回、さまざまなテーマのもと講習会を開催したり、組合内の将来ビジョン委員会などで、現状や課題などの情報を共有して今後について話し合っています。あとは、組合の親睦を深めるために来年2月に久しぶりにボウリング大会を予定しています。
 
MF●日頃から企業間の交流があるんですね。
 
中村さん●日常的に顔を合わすことが多いので、人材不足や設備、物価高などいろいろな困りごとなども相談したり、情報交換できるのも組合の利点かなと思います。
 
MF●一般市民との関わりはありますか?
 
中村さん●卸売業ですので、BtoBの取引が大半です。なかなか市民の方と直接触れ合う機会はありませんが、私たちの取引先の企業やお店を通してつながっているかと思います。また、船橋商工会議所や船橋法人会、船橋間税会などの各種団体と連携をとり、市内の経済発展のために寄与しています。
 
地元の経済発展のために
 
MF●組合としての課題はありますか?
 
中村さん●設立から45年が経過し建物やインフラの老朽化が進み、今後の再整備が喫緊の課題です。またここ数年、ネットショッピングが増えて卸売業の存在価値が問われていますが、市内の企業やお店のためにも今後も尽力していきたいです。
 
MF●市民の皆さんに伝えたいことはありますか?
 
中村さん●船橋の経済が活性化することで、私たち商工業や農業の産業も元気になり、人が交流する場もできたり、新たな雇用も生まれてますます活気のある街になると信じています。お買い物やお取引はぜひ地元のお店で!
 
MF●地元の店や企業が元気だと街全体も元気になりますよね。地元のお店をもっと利用しようと思います。本日はありがとうございました。
 
高瀬町にある船橋卸団地。団地入口には組合会館があります
 
地域貢献事業として若松小2年生の生活科「町たんけん」の授業に協力
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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