2023年10月31日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

船橋市消防局警防指令課長消防監 岩瀬陽介さん

船橋市消防局警防指令課長消防監岩瀬陽介さん
1967(昭和42)年船橋市生まれ。船橋市立高根台第3小学校、高根台中学校出身。1985(昭和60)年に船橋市消防局入局し、東消防署、北消防署などを経て令和3年消防局財務課、令和4年4月から現職。
 2019年4月に開署した市内初となる消防訓練センター。消防訓練センターの施設の内容と、どういったことが行われているのか、消防訓練センター所管の警防指令課課長の岩瀬陽介さんにお話を伺いました。
 
消防訓練センターの目的
・市の消防力の充実・強化・消防職員
・消防団員等の災害対応能力の向上
・市民の防災意識の高揚と防災行動力の向上
一般市民も利用できる体験型の訓練施設

MF●消防訓練センターとはどういう施設ですか?

岩瀬さん●消防訓練センターは2019年4月に開署し、船橋市東消防署古和釜分署と併設されています。消防職員・団員だけでなく町会・自治会や自主防災組織などの方々にも利用していただくことができる船橋市初の体験型訓練施設です。

MF●具体的にどういう設備が整っているのですか?

岩瀬さん●A棟が地上6階の高所災害訓練棟、B棟は地上3階の火災訓練棟、C棟は地上3階の救助災害訓練棟です。その他の施設として防火水槽2基、雨水貯水槽、訓練用マンホール、消火栓2基、マンホールトイレや放水壁などがあります。これらの設備を活用して、はしご車などによる高所救出訓練や、煙が充満した暗い迷路室を使用した人命検索訓練、避難ハッチを実際に使った体験など、今まで行えなかった大規模な訓練もできるようになりました。

MF●さまざまな体験ができる施設なんですね。誰でも利用できますか?

 
岩瀬さん●はい、市民、町会、自治会、自主防災組織及び自衛消防組織などが対象で、訓練参加可能人数は5~30人となっています。利用申請は、船橋市のホームページで確認できます。
 
技術向上を目指して大会に参加
 
MF●実際の利用状況を教えてください。
 
岩瀬さん●消防士向けとしては、毎年4月に新任消防士が配置されるので、5月には一消防士として実際に活動できるように、はしごを登る訓練や呼吸器、規律訓練など総合的な訓練を4月に行います。また、毎年6月には消防救助技術大会があるので、それに向けての訓練も行っています。
 
MF●消防救助技術大会はどういうものですか?
 
岩瀬さん●救助隊員の救助技術の向上を目的として、陸上の部と水上の部のさまざまな種目を、各消防本部の代表者(チーム)が技とスピードを競い合う大会で、毎年開催されています。県大会で上位に選ばれると関東、全国大会へとつながり、とても名誉なことでもあります。水上の部では、昨年は全国大会に出場して表彰されました。大会にはモチベーションと技術の向上のために取り組んでいて、訓練センターで年間訓練計画を立てています。
 消火活動を主な任務とする警備隊の大会にも参加していて、今年は2年目の女性隊員が県大会に出場します。
 
MF●いろいろな訓練をされているんですね。
 
岩瀬さん●最近は猛暑日も多いので、暑さに備えて5月頃から厚着をして暑熱順化トレーニングもやっていました。
 
防災意識を高めるため消防フェア開催
 
MF●訓練センターでの市民向けイベントについて教えてください
 
岩瀬さん●今年は初めて訓練センターで10月28日に「消防フェア」を開催します。はしご車搭乗体験や放水体験、レスキュー隊による訓練のデモンストレーションなどを行いますので、市民の皆さんに参加してほしいです。
 
MF●秋の全国火災予防運動も始まりますね
 
岩瀬さん●はい、火災は9月末時点で昨年より12件多いですので、これからの時期はさらに気を付けてほしいです。火災原因は、タバコの不始末や石油ストーブなど、ちょっとした不注意によることが多いので、十分気を付けてほしいです。
 
MF●訓練センターを活用して私たちの生活の安全のために日々訓練されていることが分かりました。本日はありがとうございました。
 
ロープを渡る訓練の「ロープブリッジ渡過(とか)」。そのほか、「はしご登はん」などさまざまな訓練をしています
 
古和釜町にある「船橋市消防訓練センター」
 
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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