2023年09月29日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

千葉県トラック協会 船橋支部 支部長 小島生年さん

小島生年(たかとし)さん
1956(昭和31)年東京都杉並区出身、(昭和)年市川市に転居後、中山小学校、市川第4中学校、国分高校、玉川大学工学部電子工学科卒業。1979(昭和54)年に株式会社小島に入社。2006(平成18)年に千葉県トラック協会船橋支部委員、2012(平成24)年に同副支部長、令和元年より現職
 1973(昭和48)年5月に設立した「千葉県トラック協会船橋支部」は50周年を迎えました。活動内容や現在話題になっている「2024年問題」などについて、支部長の小島生年さんにお話を伺いました。
 
千葉県トラック協会船橋支部の目的
・貨物自動車運送事業の健全な発展を促進
・公共の福祉に寄与
・事業の社会的・経済的地位の向上を図る
安全なドライバー育成とトラックの日に広報活動も
 
MF●千葉県トラック協会船橋支部とはどういった団体ですか
 
小島さん●全日本トラック協会の関東ブロックに千葉県トラック協会があり、県内16支部のうちの1つです。船橋市と鎌ケ谷市が担当エリアで、160社が加入しています。貨物自動車運送事業の適正な運営のために講習会などを行ったり、国の法令や指針などの情報を共有したりしています。
 
MF●船橋支部としての具体的な取り組みを教えてください
 
小島さん●支部独自の事業としてはドライバー教育と経営者教育の講習会事業と、「トラックの日」の広報活動をしています。2003(平成15)年7月に、利用者がより安全性の高い事業者を選びやすくするため、「安全性優良事業所」認定制度の「Gマーク」という安全認定ができました。船橋支部では、市民の皆さんの安全のためにも、Gマーク認定の講習や更新申請のための講習を行っています。
 
MF●一般市民向けには、トラックの日の広報活動がありますよね。
 
小島さん●はい、1992(平成4)年に10月9日をトラックの日と制定して、トラック輸送の重要性をアピールするとともに、輸送効率や交通安全、環境対策などの取り組みについて理解と関心をもってもらうことを目的としています。船橋支部では2008年から主に子どもを対象としたお祭り形式で行うようになり、2009年以降は毎年日曜日に「天沼公園」で大々的にお祭りを行ってきました。その際のチャリティー収益金を市に寄付していました。
 
MF●にぎやかで盛り上がっていたと記憶しています
 
小島さん●コロナ禍でこの3年は中止になり、その間、トラックの日のイベントについてアンケート調査をしました。これまでは休みを返上してドライバーらがボランティアなどで参加してくれていましたが、働き方改革もあり、参加するのは厳しい会員が多いことが調査の結果分かりました。広報活動もやり方を変えていく大きな転機だと思っています。
 
MF●時代に沿ったやり方にするということですね。今年はどのような内容ですか
 
小島さん●今回はお祭り形式ではなく、10月2日、3日に市役所1階でパネル展示を行う予定です。
 
「2024年問題」市民ができることとは?
 
MF●トラック業界の「2024年問題」という言葉をニュースなどでよく耳にしますが、どういったことですか
 
小島さん●働き方改革で、2024年4月からドライバーは年960時間の時間外労働の上限規制が始まります。多くの荷物を長い距離運ぶことでドライバーの給料につながっていましたが、時間制限により今までの働き方では収入が減ることになってしまいます。そうならないために、社内の労働条件を変えたり、お客様に理解してもらって料金を改定したり、機械化、デジタル化を進めていく、良いチャンスと考えています。
 
MF●船橋は渋滞も多いので、輸送業にとっては大変かと思います
 
小島さん●船橋は東京に近く、北関東にも行きやすいですし、港もあって立地のいいエリア。ですが、渋滞もありますし、どの地域も同じですが人手不足や配送の遅れなどが懸念されています。移動する時間は変えられないので、荷物の積み込みと積み下ろしをいかにスムーズにできるかが重要になってきます。
 
MF●私たち市民が協力できることはありますか
 
小島さん●市民の皆さんには、まず再配達をできるだけしないように協力してほしい。事前に時間指定したり宅配ボックスを活用してほしいと思います。
 
MF●スムーズな物流のために協力できることはしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
 

昨年は子どもたち向けの交通安全の啓発グッズを船橋市に寄付し、市長から感謝状が送られた
 

講習会の様子
 
 
 

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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