訪問看護ステーションに業界初「LOVOT」導入
藤原地区にある「アイエスジー」(船橋市藤原3・16・17)内に今年6月、「訪問看護ステーションISGem(アイエスジェム)」が開業。家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」6体を導入し、訪問看護師と共にLOVOTが訪問するスタイルが業界内初となり、注目を浴びています。
藤原にある老舗ガス供給会社が介護事業に参入
その事業所は、もともとはLPガスの供給サービスを展開してきたアイエスジー(代表取締役社長:塚本信太郎さん。旧社名:アイ・エス・ガステム)という点も注目を浴びる理由のひとつとなっています。
同社は1884(明治17)年創業、東京で「石井商店」としての米の販売店として始まり、LPガスの供給だけでなく、1999年ごろからはリフォームビジネス事業やクリーンサービスにも進出。千葉県、茨城県、埼玉県、東京都など各所に拠点を構えて事業展開し、「人に、地域に、エネルギーを。」をミッションに掲げている会社です。「ミッションの中の『エネルギー』とは、ガスや電気など物理的なものだけではなく、活力や人々の幸せをお届けしたいという思いも込められているんです」と同社グッドネイバー事業推進室室長の町田さんは話します。
グッドネイバー事業推進室では、地域の活性化の入口となれるよう、地域の困りごとなどのヒアリングを続け、「地域の人のケアやサポートをする『エネルギー供給』として介護事業の展開もしていきたい」と介護事業参入に向けて動き始めたのが2020年ごろ。そこから、以前は介護福祉施設で勤務していた町田瑞樹さんを迎え、訪問看護ステーションとして展開していく運びとなりました。
個性ある6体のLOVOTが癒やす範囲は想定以上
町田さんが導入を決めたのは家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」でした。6人の看護師とリハビリスタッフと町田さんが、自身とペアのLOVOTとともに訪問看護サービスを提供するのが同所の大きな特徴です。
「LOVOTと訪問すると利用者さんも触ったり、抱っこされたりしますが、普段は介護をされているご家族の方がLOVOTとリラックスした時間を過ごされているように感じます」と町田さん。「移動中も車の助手席にLOVOTを座らせて話を聞いてもらうなど、働くスタッフ側のメンタルケアにもなっています」とも。
地域の困りごとを多方面から解決しようと、現在、町田さんはさまざまな角度から地域の声を集めています。
ケア内容としては、ターミナルケア・緩和ケアなどのほか、認知症の人が自宅で暮らすためのケア、日常生活動作の支援、リハビリなども対応する

アイエスジー株式会社
グッドネイバー事業推進室
室長 町田瑞樹さん
TEL047-429-2140
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