2023年08月30日 配信

船橋市場内初の「複合型そうざい製造業」の資格を取得
船橋という地の利も生かして販路拡大へ


水産仲卸棟の中にできた第2加工場内の製造ライン。2階は水気を使わないドライな状態が保たれている

 船橋市場内で生食用マグロのネギトロなどへの加工を得意とする「新生水産」が、ネギトロ、メカブ、オクラなどが1つのパッケージに入った丼用チルド惣菜品を開発。関東圏の大手スーパーで7月末から販売されている。

仲卸棟内唯一の「複合型そうざい製造業」取得

 同社は船橋市場内に高い衛生管理基準を満たした証である「JFS-B規格認証」を取得した生食用マグロ加工場を持っているが、今年3月、新たに水産仲卸棟内に第2工場を竣工。水気のある1階は下処理場、2階は水を使用しないドライ室に仕立て、1、2階をエレベーターを結ぶことで高い衛生管理体制を実現した。5月、船橋市では今年度第1号となる「複合型そうざい製造業」の許可を取得。これにより、水産加工品とカット野菜などを1つの容器に入れた「惣菜」を販売できることとなった。開発に関わり、品質管理のエキスパートでもある佐藤史教さんは「水産加工の業者がこの許可を取得するのは珍しい」と話す。

船橋市場の地の利も最大限に生かす

 同製品に使用するメカブなどは市場内で塩干品なども扱う「船橋魚市」から仕入れている。「得意分野が違う市場内の仲間の力も生かしています。さらに船橋市場の強みは首都圏に近く空港にも近いこと。各大手量販店の物流拠点も船橋南部に集まっている。このメリットを生かさない手はない」と澤社長。「販路拡大に挑みます」と営業部長・石田さんも意気込む。


同商品は鮮魚売り場で鮮度をアピールして販売していく方針だという


今年取得した「複合型そうざい製造業」の食品営業許可証

この人に聞きました!

新生水産株式会社
(左から)工場長・中田優多さん、営業部長・石田正人さん、開発課課長・佐藤史教さん

 

 

 

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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