各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!
陸上自衛隊 習志野駐屯地 第1空挺団 広報班 広報班長 新井直樹さん
1973(昭和48)年群馬県高崎市生まれ。北海道滝川駐屯地、東京都練馬駐屯地、熊本県健軍駐屯地を経て、2020年から習志野駐屯地に勤務し、2022年から現職。
・精鋭無比(せいえいむひ):常にもっと精鋭になるため、比べるものが無いくらいの努力をせよ
・挺身赴難(ていしんふなん):身を挺して難局に赴く
厳しい訓練を重ねた最強部隊
新井さん●明治健軍以来の練武の地である「習志野原」の一角に、1950(昭和25)年、警察予備隊発足とともに創設されました。その後、部隊改変を経て、現在の第一空挺団を主力として、特殊作戦群、業務隊、警務隊、会計隊などのほか、航空自衛隊第一高射隊もあり、約2000人の隊員が勤務しています。
MF●第一空挺団は落下傘部隊とも呼ばれていますよね。
新井さん●はい、陸上自衛隊唯一の落下傘部隊です。高い即応性と機動力があるので、空港や港湾が利用できない状況でも迅速に対応することができるのが強みです。国内で唯一の部隊であるため、全国各地から志願者が集まり厳しい訓練も行うので「一番強い部隊」とも言われています。空挺団に配属されると、陸曹以上は陸上自衛隊の中で最も過酷といわれる、約9週間の空挺レンジャー課程教育を受けなければなりません。海上自衛隊や航空自衛隊の航空機搭乗員に対して、緊急脱出時の落下傘降下の教育も行っています。
新井さん●空挺団は空挺降下により迅速に展開、降着地域において空挺堡を確保した後、目標地域を制圧するといった想定で訓練をしています。基本的な訓練として射撃訓練や体育訓練などのほか、駐屯地のシンボルマークでもある高さ約83メートルの降下塔で、降下・着地訓練なども行っています。30キログラム以上の荷物を持ち2夜3日歩く、独自の訓練の100キロメートル行軍もあり、今年は7月初旬に行いました。
MF●全国から高い意識を持った隊員が集まって、さらに訓練を行うことで最強になっているんですね。実際の活動はどのようなことがありますか?
新井さん●国民の皆さんの生命・財産を守るため、平素から関係自治体と連携し、駐屯地の所在する千葉県内の各種災害から日本各地における大規模災害まで速やかに対応しています。また、2019年9月の台風15号による県内の被害復旧状況を知らせるためにツイッターを始めました。日頃の訓練の様子や、災害派遣の状況などリアルタイムで発信しています。

降下訓練の様子。習志野演習場でも毎年1月には降下や訓練展示などが見学できる一般公開があり、約1万人が来場した年も

降下訓練では、最大6,000メートルの高度から降下する「自由降下」。落下傘を含む約60キログラムの荷物を携行して航空機から降下
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