2023年06月28日 配信

船橋市立医療センター内に「がん相談支援センター」


現在配布している「がん相談支援センター」の案内

市内唯一の「地域がん診療連携拠点病院」である医療センター

 全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、日本では、全国に「がん診療連携拠点病院」が456カ所、「地域がん診療連携拠点病院」が357カ所設けられています(厚生労働省HP参照)。

 この「地域がん診療連携拠点病院」は県内13か所が指定され、そのうちの1つである船橋市立医療センターは、市内唯一の「地域がん診療連携拠点病院」です。拠点病院の役割としては、「がん医療の均てん化・標準治療の推進「」地域と連携した患者サポート」「国のがん対策推進基本計画の一翼を担い貢献すること」が求められています。

情報提供の拠点ともなる「がん相談支援センター」

 「がん相談支援センター」は、船橋市立医療センターの「患者支援センター」の中に属しています。「患者支援センター」では、地域と連携した患者のサポートを主とし、外来〜入院〜退院〜退院後までをワンストップで円滑にサポートしています。  

 「がん相談支援センター」の場所はE館1階にあり、患者だけでなく、患者家族や、市民の方、他施設で治療をしている方でもがんに関する不安や悩みについて相談できる場となっています(相談無料)。「がん治療の相談はもちろんですが、治療後の職場復帰について、ケアをされているご家族からの悩みなど、さまざまなご相談を受けています」と宇美さん。年間では約2500件、電話や対面での相談を受けています。

 そのほか、患者の退院後には、通いやすい場所で継続的な治療を続けていけるよう、地域のクリニックとの橋渡しも「がん相談支援センター」が担っています。その際には「がん地域連携パス」という治療に関する情報をスムーズに共有ができるツールを使って連携を取っています。

市内図書館では講演会、地域包括支援センターやケアマネジャーとも連携

 がんに関することで悩みや不安を抱えている人が増加している昨今、「がん相談支援センター」をより多くの人に利用してもらえるよう、市内図書館でがんや緩和ケアに関する講演会を開催するなど、活動の場を広げているだけでなく、地域包括支援センターやケアマネジャーとの連携や情報共有も積極的に行っています。「こんなことを言ってもいいのかな…ということでも、どんな些細なことでも構いません。ご相談くださいね」と宇美さんは呼びかけています。


「地域がん診療連携拠点病院」となっている船橋市立医療センター。次回の「がんサロン」は6/28(水)14時から、E館1階の学生室で開催予定

取材協力
船橋市立医療センター 患者支援センター
がん専門相談員・副看護師長
宇美由美さん
TEL047-438-3321
 
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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