2023年05月30日 配信

20年以上前から障がい者を雇用してきた「ヤオハル」が
就労支援事業所B型を開設して7期目に


「ヤオハル」が入る水産加工センター。衛生管理がされた作業室では「ヤオハル」のスタッフにより野菜のカットと袋詰め作業が行われる

 日々、全国から青果や水産物が集まる船橋市場には、市場内で加工・出荷ができるよう加工センターが備わっている。その一つに、カット野菜を専門とする「ヤオハル」がある。同社代表の五十嵐実博(よしひろ)さんは「うちでは20年以上前から知的障がいと言われる方たちを雇用していました。当時は私はその方たちの個性として捉えていたので会社の一社員として働いてもらっていました。しかし、そうするとうまくいかない部分もあって」と話す。企業理念に社会貢献を掲げる五十嵐さんは、2017年、福祉サービス事業者として「陽だまり市場」を立ち上げ。現在は7期目となる。サービス利用者は、20年以上前から勤務している者を含め、現在は10人。知的障がい、精神障がい、発達障がいといった内部障がいの人が多い。

 「障がいがある方が食費や家賃を自分で払えるような自立を目指しています。一人でも長く勤務してもらえたら」と五十嵐さん。同事業所・生活支援員の田中さんは「みんなニコニコして仕事しているんですよ」と話す。「彼らが楽しく業務を遂行できるよう、日々考えています」とも続けた。

 事業所としては、これから就労移行支援も開設予定だという。そのため、野菜の下処理や仕分けだけでなく、研修として農作業や食品製造加工・盛り付けなどの作業をさせてもらえる先を募っているほか、外部企業からの業務委託の受け入れも積極的に行っている。


加工センターの前では、ヘタを取るなどの下処理が行われ、その多くを陽だまり市場の利用者が担当する

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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