2023年03月29日 配信

船橋市場内で初となる
船橋市障害者雇用優良事業所


かつては船橋市本町に店舗を構えていた「杉本正文堂」。店頭にはさまざまな事務用品が並ぶ

 今年1月、船橋市経済部商工振興課が「令和4年度船橋市障害者雇用優良事業所ふなばし♡あったかんぱにー」を発表。今年度は2事業所が表彰され、1つは市内でセブン-イレブンをフランチャイズで展開する株式会社ホエル(夏見)、もう1つが市場内関連棟に店舗を持つ「杉本正文堂」が表彰された。

 この表彰は障がいのある方を雇用率以上に雇用し、働きやすい環境を作るための工夫や職場実習の受け入れを積極的に行っている事業所を優良事業所として表彰しているもので、2014(平成26)年から続いている。

 昨年までに表彰されている24事業所のうち、船橋市場内に拠点を置く事業所で表彰を受けたのは同社が初となる。

 事務用品や事務機器を扱う同社は設立から55年、代表の竹之内秀勝さん(80)は、妹であり経理担当の杉本洋子さんと、従業員7人の会社をアットホームな雰囲気の中、切り盛りしている。

 同社には人工透析を必要とする従業員がおり、竹之内さんと杉本さんは従業員の主治医に「男性の就労について注意すべきこと」を直接聞き、本人の了承を得てほかの従業員にも伝達。社内ではみんながその従業員の体調を日々気遣っているという。勤務体系や業務内容も見直し、「本人が働きたいという限り、働いてもらいたい。小さい会社だからこそ社員は家族のように接しています」と微笑む。


表彰式での1枚。左から、ホエル代表・鯨井さん、松戸徹船橋市長、杉本正文堂代表・竹之内秀勝さん。これまでに精神障がいがある人も受け入れたことがあるという同社。今回、表彰されたポイントとして、主治医や家族と連絡をとり、生活面にも気を配っていることと、規模の小ささを活かして家族のように親身に考えている点が高く評価された(写真提供:船橋市)


株式会社杉本正文堂
代表・竹之内秀勝さん

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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