2023年01月31日 配信


2022年10月に行われた「第38回転ばぬ先の体操教室」。この回のテーマは「筋肉」。次回2月4日は少年野球向けの講座となる

8年前から定期開催を続ける「転ばぬ先の公開講座」

 東船橋駅南側に2012年に開院した「おおすか整形外科 」(船橋市東船橋1-22-8)では、約8年前から誰でも参加できる無料公開講座を定期的に開催している。講座は「転ばぬ先の体操教室 」と題し「病院に来なくても自分の力で治る方向に向かっていく力を育てたい」という同院院長・大数加光治さんの思いから、院長が講義を行った後、理学療法士が体操を実践指導し、座学だけでなく実際に体を動かして覚えられるように工夫をしている。

 コロナ禍で一時期は開催を断念していた時期もあったが基本的には3、4カ月に1回のペースで開催し、回ごとにテーマを変える。内容は、参加者の運動機能をチェックできる「ロコモティブシンドローム」に関した講座をはじめ、参加者からのリクエストを取り入れたり、同院の患者に多く見られる症状などからテーマを決める場合もあるという。「肩こり」や女性に多い「指の痛み」のほか、「がん」に関係するものなどもテーマに取り入れてきた。

 さらに、大数加さんがウインドサーフィンや自転車競技などの大会で上位入賞を収めてきたアスリートでもあり、スポーツドクターでもあることから、スポーツに関した講座を開催し、子どもたちに対してもケガ予防につながる講座を実施している。

介護保険に関する講座も

 同院では「介護保険」に関する情報を正しく知ってもらうため、時には「介護保険」に関する講座を開催することもある。介護保険サービスの体系には「訪問系」「通所系」「短期滞在 系」「居住系」「入所系」に分けられることや、「通所系」では福祉事業所の提供する「通所介護(デイサービス)」と、医療系クリニック・病院などで提供する「通所リハビリ(デイケアの一種)」を比較し、その特徴を紹介する講座も開催する。「複雑でわかりにくい介護保険サービスの内容を理解して、ご自身のニーズに合った必要なサービスを選択できることが大切」と大数加さん。

長年の講座開催を通して、変わってきたこと

 こうした講座開催を継続してきたことで「予防に関心を持つ方が増えてきており『ロコモでしょうか』という言葉を患者さんの方から口に出されたときは嬉しかった」と大数加さん。

 院内には昨年から「転ばぬ先のパンフレット」が登場し、各講座のポイントをまとめたパンフレットを無料配布し、一人でも多くの地域の人が自分の力で予防・改善ができる知識を身につけてもらいたいと願っている。


院内の一角に設置されたパンフレットコーナー

取材協力

おおすか整形外科
院長・大数加光治さん
TEL047-411-0777

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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