2022年12月29日 配信


塚田地区で2022年7月に行われた「地域ケア会議構成団体と塚田の会 交流会」

「地域ケア会議」とは

 船橋市内では、「地域ケア会議」と呼ばれる会議が定期的に行われている。

 「地域ケア会議」とは、平成27年度に行われた改正介護保険法によって「各市町村において地域ケア会議を行うよう努めなくてはならない」と規定されたもの。その目的は、高齢者個人に対する支援の充実とそれを支える社会 基盤の整理、つまり「地域づくり」を同時に進め、高齢者が地域において尊厳のあるその人らしい生活を継続できるようにすることが掲げられている 。

地域ケア会議が果たす機能と市区町村で変わる体系

 同会議が果たす機能としては、個別の課題解決、ネットワーク構築、地域課題の発見、地域づくりや資源開発、政策形成が挙げられている。これらの機能を発揮するため、地域の実情に応じた会議体系を必要とし、市によって会議の体系は異なる。

 地域では、地区ごとに「地域ケア会議(全体会議)」を開催しており、医療・介護・地域関係者(町会・自治会会員、地区社会福祉協議会会員、民生委員)などが参加し、地域課題の抽出、 解決策の検討・取り組みについて話し合う場となる。

 また、個別課題の解決のために行われるのが「個別ケア会議」で、これは支援対象者に直接関係する人だけで行われる。

 そのほか、「自立支援ケアマ ネジメント検討会議」はケアマネジャー、地域包括支援センター、リハビリ職などの専門職が参加し、介護予防ケアプランの自立支援強化を話し合う。

多様でいろんな人が関われる 「地域ケア会議(全体会議)」

 なかでも「地域ケア会議(全体会議)」では地区ごとのアイデアでさまざまな実践事例が生まれている。

 過去の事例としては、「民生委員とケアマネジャーの意見交換会」や「医療・介護・地域関係者交流会」が行われたり、自治会館を使って、高齢者の閉じこもり予防と地域交流の場を開催する運びとなったケースも 。そのほか、地域ケア会議の構成員自身が地域を知るとともに、活用できる地域資源を収集し、地域の高齢者に情報提供するため「地域資源マップ」を作成し、配布した地区もある 。

 「高齢者の方を支えるために多くの専門職や地域関係者が協働し、さまざまな取り組みを行っていることを地域のみなさんにも知っていただければと思います」と地域包括ケア推進課の久保さんは話す 。

取材協力


船橋市地域包括ケア推進課
主事・久保佑太さん TEL047-436-2882

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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