2022年12月29日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

船橋市教育委員会 教育長 松本淳(まつもとじゅん) さん


※撮影のためマスクを外しています

海神小学校、海神中学校出身。薬園台高校卒業後、東京学芸大学教育学部に進学し、昭和56年4月に若松小学校に教員として着任。その後、船橋市教育委員会学校教育部指導課、県立千葉中学校・千葉高校副校長、三咲小学校校長などを歴任し、御滝中学校校長を務めた後、平成29年に定年退職。退職後は千葉県総合教育センター研究指導主事や東邦大学理学部非常勤講師などを務め、令和4年10 月15 日から現職 。
令和4年10月15日付で松本文化教育長から船橋市教育長に新しく就任した松本淳氏に、これまでに教育現場でどういった経験をされてきたのか、またこれからの教育にかける思いについてお話を伺いました。
 
船橋市の教育目標
・生涯学び活躍できる環境を整え、生涯学習社会を実現する
・自立して、主体的に社会に関わることができる子供※を育成する
社会に開かれた学校を目指す
 
MF ●これまでの経歴と、教員生活の中で印象深かったことを教えてください。

松本さん●小学校、中学校で教員として働いたほか、船橋市総合教育センターや教育委員会の指導主事として勤務していました。御滝中学校に勤務していた時、二和や三咲地区の保護者の皆さんにも積極的に学校運営に参加してもらったことが印象に残っています。教員、生徒、保護者が3者一体となって学校を作り上げることが大切で、保護者は縁の下の力持ちではなく、1つの柱として一緒に学校をつくっていってほしいと思います。
また、中高一貫校の県立千葉中学・高校に勤務していた時も、積極的に保護者の皆さんに文化祭などの行事に参加してもらいました。保護者の皆さんは教員とは違った観点から物事を見ることができますので、教員も勉強になりますし、いろいろな角度から見るということの大切さを感じました。

MF ●「PTA離れ」というニュー スも耳にしますが、子供たちの未来のために保護者の方の積極的な参加も必要なんですね。

松本さん●はい。保護者だけでなく、地域や外部の人に学校を見てもらう機会が少ないので、学校がやっていることを知ってもらう機会を増やしていければいいなと思っています。
 
地域の力を借りて幅広い教育を
 
MF ●子供たちにはどういった ことを身に付けてほしいと思いますか?
 
松本さん●やりたいこと、体験したいことを自分で考えられる子になってほしい。一歩踏み出して行動できる力を身に付けてほしい。そして子供たちのそういうやりたい気持ちを育み、叶えてあげられる場の整備をしていくことが重要だと思っています。
MF ●具体的にはどういった場が、そういう力につながるとお考えですか?
 
松本さん●学校はもちろんのこと、図書館や公民館の充実も大切ですね。例えば、外部から講師を招いていろいろな話をしてもらったり、能楽や演劇など、芸術に触れる機会を増やしたりすることも大事だと思います。
 また、小・中・高校だけでなく、幼稚園、大学、国際関係、福祉関係など、他部署と連携して学びの場を提供していきたい。公民館などで活躍している方を学校に派遣するなど、地域の人材を活用して幅広い教育を提供することが、子供の成長につながると思います。地域の人も活躍できる場があることで生きがいになり、それが地域社会の活力につながると思います。
 地域でよい教育を受け、いろいろな経験をした子供たちは、船橋以外の町や世界で活躍した後、いつかまた船橋のために必ず戻り、そして次世代につなげていってくれると信じています。
 
あらゆる角度から 子供を見られる教員に
 
MF ●今後、教員に望むことは何ですか?
 
松本さん●学校で大切なのは、子供との人間関係です。当たり前のことですが、声をかけたり、目をしっかり合わせたりして、一人一人の子供全員の存在に気付いて認めることが大切です。また、子供の一面だけを見るのではなく、他クラスの先生や地域の人とのコミュニケーションを通して、あらゆる角度から子供を見てほしい。地域では学校の様子とは違う子供たちの一面が見られることもあります。
 また教員も、自分自身に対して自己肯定感を持つことが大事です。教員自体に劣等感があると子供たちと良い関係は築けません。何事も積極的にやることが大事で、失敗することも大事。チャレンジを繰り返すことで人としての幅が広がり、自己肯定感も増えていきます。教員も子供たちと一緒に育っていってほしいです。
MF ●これからの未来を担う子供たちを、よろしくお願いします。本日は、お忙しい中ありがとうございました。
 
「生涯学習社会にも力を入れたい」と話す松本教育長
 
※ My Funa では通常「子ども」と表記していますが、今回は教育委員会の表記に合わせて子供と記載しています。
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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