2022年09月29日 配信

この人に聞きました!

 

船橋市水産物仲卸 協同組合理事長 石井 立朗さん

仲卸として、買い手にも売り手にも喜んでもらえる場に

 売り手と買い手の取引ので場である「市場」。市場内にあるたくさんの「仲卸店」は、青果と水産の二つに分けられ、それぞれに仲卸協同組合がある。

 船橋市場で水産物仲卸協同組合の理事長を務めているのは石井立朗さん(42)。水産仲卸業「川宗」の社長でもある石井さんは、約5年前、船橋市場の中では若手ながらも理事長に就任した。

 就任して間もなく、コロナ禍に。全国各地から市場に届く水産物を販売する役目の仲卸。しかし、飲食店を相手にしている仲卸店は品物の納品先がなく、かといって飲食店のような補助金が出ないため、苦しい時期が続いたという。

 「コロナでだいぶキツい思いをしたけれど、今度は原油の高騰だとかいろんなものの値上げに対応していかなくてはいけないね」と石井さん。「正直、明るい展望をまだはっきりと描けていないけれど、それでも市場の今後を見据えていかなければ。市場で働く後継者を生み出すためにも、職場としての市場の魅力を作っていくことも必要だと思う」とも続けた。

「企業」としての魅力創出

 仲卸はその多くが家族経営だというが、仲卸店が今後残っていくためも、勤務形態や利益なども含め、企業として、外からの人も働きたいと思える会社にすることも大事だという。「働く人が生き生きと働き、買いに来る人も、荷主にとっても、船橋市場が魅力的な市場だと言ってもらえる市場でありたい」と話しています。


左側の屋根が水色になっている部分が水産仲卸のゾーン。右の緑色は青果のゾーンと


市場は深夜2時ごろから早朝にかけてが、一番活気づいている。全国からたくさんの鮮魚が集まり、買付人が来場する

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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