2022年08月29日 配信

地域リハ拠点を担う「船橋市リハビリセンター」

再び輝いた生活を送れるようリハビリに関する4事業を展開

 飯山満町2丁目にある「船橋市リハビリセンター」。以前は市が直営で運営していたが、平成26年4月から、船橋市立リハビリテーション病院(夏見台。平成20年開院)を運営する医療法人社団輝生(きせい)会が市指定管理者として受託。同所は船橋市東部のリハビリ拠点として4つの事業を担う場所となった。4事業とは、通所や訪問でリハビリを行うクリニック事業、訪問看護事業、マシンやプールを備えた施設で介護予防に取り組むリハビリ事業、そして、地域リハビリテーション拠点事業の4つとなる。

地域住民のより良い暮らしをリハビリ機関として支援

 なかでも市内全域の関係者と連携を取りながら展開する同所ならではの事業が「地域リハビリテーション拠点事業」。同事業には、市から次のようなことが求められ、これに沿った活動を展開している。

●リハビリテーションの普及啓発…自治会などに出向いて「寝たきりにならないための体操講座」などを専門家が伝える「まちづくり出前講座」などのイベント実施や「リハビリセンターだより」などの発行による普及啓発
●リハビリ関係者の育成…地区勉強会や研究大会等の実施。内容は医師会や歯科医師会等の出席者とともに協議して決めている。近年はオンラインでの勉強会がほとんど
●ネットワークの構築…20の市内協議会と連携をとっている同所。さらに円滑な連携が取れるよう「船橋市通所リハビリテーション連絡会」など数々の会の立ち上げを支援してきた。市内各事業業所で蓄積された情報を共有し合っている
●維持期・生活期のリハに関する実態把握…通所リハの実態調査(実際にどんなことが行われているか、利用者数の増減などを含める)、回復期リハ病棟実態調査などを行っている
●リハ総合相談…個人や事業所、関連各所からの電話による相談に対応する 

「このように、医療や介護・福祉・生活に関わるすべての団体・組織、行政の協力のもと、市民の皆さんが住みなれた地域で生き生きとした生活を続けられるようリハビリテーションの立場から支援しているんです」と話すのは、リハビリテーション病院での勤務を経て市内で12年以上勤務する同副センター長の江尻さん。

 「船橋には介護や医療関係者など多職種が集まる『ひまわりネットワーク』などがあるおかげで、非常にスムーズに事業を進めてこられました。みなさんの関わり度合いも、とても熱いと感じています」とも続けた。

取材協力

  

船橋市リハビリセンター副センター長 
江尻 和貴さん

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード