2022年08月29日 配信

この人に聞きました!

カネキチ(たこ斎藤)代表・河野哲士さん

 船橋市地方卸売市場内には、マグロ、ウナギ、各種鮮魚、塩干品などさまざまな品を扱う水産仲卸業者が入っているが、1軒だけ、タコのみを扱う仲卸業者がいる。それが、水産棟7号通路Bにある「㈲カネキチ」だ。しかし店舗に着くと、看板には「たこ斎藤」の文字が。4代目代表・河野哲士(のりひと)さんはその理由をこう話す。

「うちの店は昭和39年、斎藤カネキチさんが開業してね。最初は『斎藤商店』っていう名前だったけど、昭和50年代あたりに法人登録をした際、『㈲カネキチ』という名前にしたようで。私はこれまでの代表とは親族の間柄ではないけれど、高校時代、市船に通っていたころからここでバイトをしていて、そのまま就職。先代から店を引き継いで今に至っているよ。バイトしていた頃からタコ専門だったね」と話す。「お客さんからはずっと『斎藤タコ店』って呼ばれていたから、看板に『たこ斎藤』って入れているんでしょう」とも。

吟味された蒸しダコは寿司屋や居酒屋に

 仕入れているタコは主に蒸しダコ。生のタコは扱っていない。取引先は寿司屋や居酒屋、魚屋、タコ焼き店を営む業者が中心となるが、中には個人で買いに来る人、贈答用に遠方から通信販売で注文が入る場合もあるという。

「特に年末はタコの需要が高い。年末、店頭にはたくさんのタコが並んでいるよ。扱っているのはモーリタニアなどからの輸入タコが多い。必要な量だけ都度仕入れ、保存方法にもこだわっているから、うちのタコはおいしいよ」と河野さんは微笑む。

店頭には蒸しダコが並ぶ。船橋育ちの河野さん。市船ではサッカー部にだったという。「先日は『20 歳のソウル』も見に行きましたよ」とも


国産タコを使った酢ダコ(写真上)も扱っている。酢ダコは特に年末に需要が高まるとい

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