2022年08月02日 配信

市内初!団地のみを対象としたケア会議


「蹴破り体験」の様子。行田団地内がイベント会場に

 昨年8月に行田団地自治会、塚田地域包括支援センター、民生委員、UR都市機構、行田クリニックなどが主体となり、地域で立ち上げた「行田団地ケア推進会議」が発足した。

 行田団地ケア推進会議は行田団地の「地域医療福祉拠点化」に向け、団地や地域で暮らす高齢者の抱える課題を共有し、今後も更に連携を強化していこうとするもので、団地のみを対象としたケア会議は船橋市内では初めてのことだという。

 行田団地は1975(昭和50)年に入居開始となり、JR西船橋駅にバスが運行し、東武アーバンパークライン・新船橋駅にはイオンの買い物バスが運行している。交通の便が良い場所でもあることから、人気の団地だという。

 行田団地内にある広場と集会所では5月14日、「行田団地ケア推進会議」が主催の初イベント「行田・行田第二団地防災まつり」が行われた。

地域の機関が協力しあってイベントを開催

 イベント開催にあたっては、行田団地自治会、塚田地域包括支援センター、船橋市北消防署行田分署、障がい者通所施設「オーヴェル」、日本総合住生活が協力。

 屋外では行田団地のバルコニー隔て板を蹴破るなどの体験ができる「蹴破り体験・消火体験」、体脂肪率や内臓脂肪・筋肉・骨レベルなどの測定に、結果からアドバイスが受けられる「自分のカラダを知ろう!」、「謎解きキーワード探し」、パンなどの軽食販売も行われた。

 屋内集会所では、大地震への備えとしての知識を学ぶ「もしものための防災ワークショップ」が開催され、コミュニティスペース「カフェ陽だまり」では「淹れたてコーヒー」が200杯提供された。仲間とワークショップに参加した行田中1年の男子は、「将来消防士になりたいんです。蹴破りも体験できて一蹴りで破ることができました」と意気揚々と話し、ワークショップに参加した女性は「とてもためになるお話が聞けました」と満足そうに会場を後にした。

 2022年秋には行田団地の管理事務所に、高齢者の住まい・生活に関する相談などの窓口になるURの「生活支援アドバイザー」を配置予定。高齢者がより安心して暮らせる環境づくりを目指していくという。

 UR都市機構団地マネージャーの半澤勝教さんは行田団地ケア推進会議について「団地のコミュニティ運営だけでは足りないものを地域との連携で向上させたいということでスタートした。これからも自治会、塚田包括と協力していきたい」と話す。

 


行田団地自治会、塚田地域包括支援センター、UR 都市機構など主催関係者


 集会所のワークショップの様子

取材協力

UR都市機構千葉エリア経営部団地マネージャー 
半澤勝教さん

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード