日々の喧騒を忘れて、日本の良さを感じられる場所に行きたいと思ったことはありませんか？今回は船橋で和の風情を感じるスポットを紹介します。風情のある景色を楽しむのはもちろん、和を感じられるスイーツまで！
心もお腹も満たす、船橋の「和」の魅力に迫ります！

本町通り側にある神社の石段の右手部分は、約6年前にリニューアルしました。北山杉、萩、楓、枝垂れ桜、ヤマシダ、招霊木（おがたまのき）、桂などの植栽と庭石が配置された日本庭園です。桂の木は神が宿るとされ、招霊木は神木としてひろく神社で植えられているのだとか。           

　船橋で最も大きく、一番有名な「船橋大神宮」（正式名＝意富比神社（おおひじんじゃ））。緑が多く、市街地よりも高い場所に位置しているため、暑い夏の日も涼しさを感じることができます。大神宮下駅側の鳥居から入ると、まっすぐ伸びた長い参道があり、青々とした草木を眺めながらゆっくり歩くとリフレッシュできそうです。

漆や極彩色が柱や彫刻に施された「常盤神社」。色鮮やかな常盤神社は、眺めているだけでも清々しい気持ちに。家康公四百年祭に伴い建て替え、2016年に漆塗り極彩色の社殿・唐門が完成しました

舟の舳先をモチーフにした「船玉神社」

住所：船橋市宮本5-2-1

夏は甚兵衛が着心地よく涼しいですよ
5代目店主の森田雅巳さん。子ども用の浴衣は、肌ざわり抜群の「特岡生地」を使用したもの。この生地の浴衣を求めて市外から来る客もいるそう

創業１５０年余りの風情が

　重厚で歴史を感じる瓦屋根の店舗は、ひときわ目を引きます。色とりどりの手ぬぐいや布小物、作務衣（さむえ）やしじら織の甚兵衛、子ども用の浴衣などがそろいます。船橋をテーマにしたオリジナル手ぬぐいも。

手ぬぐいの種類はなんと400種類以上！ スイカや花火などの季節を感じるデザインも

明治初期の風格ある建物

住所：船橋市本町4-35-14
TEL ：047-422-2028
営業時間：10:00～19:00（日曜・祝日は18時30分まで）
定休日：水曜

　本町通り沿いに参道入口がある「厳島神社」。創建時期は不明ですが1800年頃との情報も。

　境内は細長く、三方を建物に囲まれています。一歩足を踏み入れると本町通りの喧騒を忘れてしまうような場所。

立派な狛犬とアジサイ

住所：船橋市本町4-35

LINEでの注文も受付中。気軽に遊びに来てください
11代目店主の廣瀬太一さん

昔懐かしい和菓子屋さん

　瓦屋根と「廣瀬直船堂」と書かれた看板も歴史を感じる建物は、市の景観重要建造物に指定されています。ガラスのショーケースには、かわいらしい金平糖や水ようかんなどが並びます。店内には昔懐かしい看板もあり、ノスタルジックな雰囲気。

せんべい「関東焼」は、薄焼きの醤油味のおせんべいで、リピーターが続出

季節にあった菓子がずらり。手作りの水ようかんは、前日までの予約制。

大正7年に建築された切妻造瓦葺の建物。店頭にはガチャガチャも

住所：船橋市本町3-6-1
TEL ：047-422-2031
営業時間：10:00～18:30
定休日：水曜

中山法華経寺 ①

 　船橋市と市川市の間にある日蓮宗の大本山・中山法華経寺は、鎌倉時代に日蓮大聖人が最初に開きました。正月や2月の節分会では、大勢の参拝客で賑わいます。国指定重要文化財に指定されているものも多く、祖師堂は千葉県下で一番大きなお堂になります。

住所：市川市中山2-10-1

清華園②

　真口は狭いのですが奥行きがあり、憩いの時間が過ごせる庭園が広がります。

　門を入り左手にある木造瓦葺2階建ての建物では、「中山おひなまつり」の際には雛壇が飾られるなど、文化事業も行われています。

住所：市川市中山4-14-1
TEL ：047-333-6147
営業時間：9:30〜16:30
定休日：月曜、火曜、水曜、木曜

参道でも撮れる！和の写真スポット

③風情あふれる石畳の道はどこを撮っても絵になります

④大きさに圧倒される赤門は、ノスタルジックな雰囲気が漂っています

⑤黒門前もぜひとも撮影しておきたいスポットのひとつ

⑥6月は紫陽花も彩りを添えています

参道には和を感じる御菓子も。中山商店会から2店舗ご紹介します。

手焼きせんべい味好屋　A

　昭和8 年創業の老舗せんべい専門店。店内で手焼きする「せんべい」は、運がよければ焼き立てが食べられることも！千葉県の老舗メーカー「ちば醤油」が造る特製の醤油を使った、秘伝のたれで味付けをしている。

住所：船橋市本中山2-18-7
TEL ：047-334-4905
営業時間：10:00～18:30
定休日：水曜

深川 伊勢屋　B

京成線中山駅から徒歩5秒の和菓子屋「伊勢屋」。あんこをたっぷり使った大福など定番の饅頭から、季節に合わせた和菓子などがある。今川焼きやみたらし団子は、その場で焼き立てが食べられるのもうれしい！

住所：船橋市本中山1-9-1
TEL ：047-336-2213
営業時間：9:00～18:30
定休日：不定休
駐車場：近隣に有料駐車場あり

中山商店会の旬な情報は中山商店会ブログでも見られます
https://my-news.asia/nakayama/

まもなく本番を迎える夏を前に、茅の輪くぐりで無病息災、悪疫退散を祈願。大きな茅の輪を左・右・左とくぐってから神殿に向かいます

「夏詣」で日本の夏をしみじみ感じる

　二宮神社では６月１日から８月３１日までを「夏詣」の期間として、夏の風情を感じられるさまざまな催しが行われます。6 月30 日の「夏越の大祓式」では、1 年の前半の罪穢れを清め、夏を無事に過ごせるように願う神事が行われます。

七夕の短冊が飾られています。願い事が綴られたカラフルな短冊が風に揺れ夏の訪れを感じることでしょう

住所：船橋市三山5-20-1
TEL ：047-472-1213
駐車場：あり

 

和スイーツ

定番人気の「宇治金時」（760円）、「抹茶」（710円）もある。パティシエの知識を生かし季節のフルーツを使った「ブラッドオレンジ」や「マンゴーみぞれ」など季節限定で登場することも。冬には「ティラミスかき氷」なども登場します

パティシエが作るこだわりかき氷専門店

　京成大久保駅から徒歩５分、にぎやかな商店街の裏路地に２０１９年にオープンしたかき氷専門店。

　店主・渡辺隼さんは20代はパティシエとして活躍してきましたが、小麦アレルギーがあることがわかり、好きだったかき氷の道へ舵を切ることを決意。千葉・柏市にある有名かき氷店「三日月氷菓店」で５年学び、同店をオープンしました。口の中でふわっと溶ける氷は「食べても頭がキーンとしないかき氷」と渡辺さん。宇治金時に使う小豆は、食感と味にこだわり、店内で手作りしています。

定番の「いちご」（610円）にはフルーツを添えて。そのほか、和三盆とハチミツのシロップがかかった「金のみぞれ」（710円）なども定番メニューにラインナップ

住所：習志野市大久保1-28-6
TEL ：047-778-3100
営業時間：11:00～18:00(LO17:30)
定休日：水曜
駐車場：なし（近隣にコインPあり）

かき氷も人気メニューのひとつ。宇治金時（880円）、いちご、メロン（各600円）に加え、和の魅力が詰まった新メニュー「黒みつ金時」（880円）も。丹波の黒豆きな粉がかかり、大納言小豆を使った手作りあんこと共に、黒蜜の風味を存分に味わえます

ここでしか味わえない船橋の梨コンフィチュールとの融合も

　東武百貨店内にある「茶房つむぎ」。あんみつやクリーム白玉ぜんざいが味わえ、同店の看板商品ともいえるのが、本葛100%のくず粉を使って作る「葛切り」。その看板商品に、船橋の梨を使ったコンフィチュールを添えた「梨っ娘葛切り」が昨年加わり、今では通年メニューになっています。そのほか、京都・丸久小山園の抹茶を使った抹茶ドリンクや抹茶ゼリーなども味わえます。

通年メニューとして提供している「梨っ娘葛切り」（９２０円）。葛切りの提供時間は17時まで。注文が入ってから作るため、提供までは10分ほど時間がかかる

住所：船橋市本町7-1-1
東武百貨店船橋店5階
TEL ：047-425-2036
営業時間：10:30～L.O.17:30
定休日：なし
駐車場：あり

船橋らしさ、千葉らしさを取り入れた、数々の和菓子がここに

　松が丘で55年以上続く和菓子店「御菓子処　扇屋」。「地元が大好き」という店主・坪田さんの手により、店内には船橋らしさを大切にした「梨の里」や「三番瀬最中」などといった和菓子がたくさん並びます。季節感を大切にした上生菓子のほか、水まんじゅうや麩まんじゅうといった生菓子もあり、見て、食べて、季節を感じることでしょう。

　夏の和菓子を代表する「水ようかん」は人気商品のひとつですが、果物を使ったゼリーも贈り物に人気です。船橋の梨を使った「梨ゼリー」のほか、千葉県産ビワを使った「びわゼリー」、さらに今年から新しく登場したのが国産梅を使った「梅ゼリー」（各２１０円）。水ようかんは餡の風味が濃く、しっかりとした味わいに。ゼリーは彩りも鮮やかで、夏らしさを感じる一品です。

ツルンとした食感で夏にぴったり。贈答用に箱詰めもしてもらえます。

住所：船橋市松が丘4-23-1
TEL ：047-465-6716
営業時間：9:00～19:00
定休日：水曜、第2・4木曜
駐車場：あり

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください