地域の福祉を考える 福祉・介護・医療の連携/県内初、介護職専門のマッチング事業始まる
問い合わせは船橋市介護人材無料職業紹介所(事業受託者:一般社団法人船橋市医師会)まで。北本町にある保健福祉センター1階、在宅医療支援拠点ふなぽーと内に開設している。電話047-409-3770、FAX047-409-1912。メールinfo@funa-jin.com。受付時間は9時~17時、土・日・祝、12月29日~1月3日は休み
船橋市地域包括ケア推進課では2月15日、介護人材の確保および定着に向け、介護職を目指す求職者と人材不足で困っている市内介護施設・事業者を結ぶ介護職専門のマッチング事業をスタートし、「船橋市介護人材無料職業紹介所」を開設した。
運営は船橋市医師会 船橋に特化したマッチングを目指す
運営は船橋市医師会に委託。業務は保健福祉センターにある在宅医療支援拠点「ふなぽーと」が担当する。同所は日頃から介護事業者への情報提供や事業者の状況把握、相談支援を行っている、医療・介護の専門的な知識を持つ専門職が配置されている。実際、介護支援専門員資格を有し、介護現場を知る専門職が相談を受け付けし、きめ細かくサポート。事業内容としては、相談受付、職業紹介、研修会の開催等により継続的支援を行っていく。
県の委託事業として、千葉県社会福祉協議会による「千葉県福祉人材センター」があるが、地域包括ケア推進課の佐々木さんは「県内全域を対象としているため、船橋市に人材が決まることが難しい現状がありました。そのため、地域のニーズに沿った事業の展開が必要と考え、市町村レベルで事業を始めることとなりました」と経緯を話す。
市では同様の事業を行っている他市へ視察に行くなどし、聞き取りをしたという。実際、マッチングが成功しても継続しての就業が難しい現状があることを知り、求職者に対する細かいヒアリングを重視している。
「始まって約3カ月になりますが、まずは求人をしている施設の登録がないと始まらないので、施設側の求人情報を集めています。現在約70件の求人があります。求職者は4月末時点で18人。ヒアリングに時間をかけているので、まだマッチング事例が出ていませんが、体制も整ってきたのでこれからですね」と佐々木さん。
就労後も、介護に関わる研修の案内、仕事上の悩みなどの相談、スキルアップのための多職種連携研修や医療的ケア研修などを計画している。佐々木さんは「ふなぽーと職員は専門職の方ばかりですので、現場での困りごとや悩みごとなど、話してもらえれば的確なアドバイスができます」とアフターフォロー体制も整えていることを強調する。
詳しくは同事業のホームページへ https://funa-jin.com
同事業のイメージ
船橋市地域包括ケア推進課
佐々木礼子さん
TEL047-436-2558
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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