この人に聞きました!
株式会社unLOC 代表取締役 西内 大さん
船橋市場に魅了された買出人が さらに盛り上げるべく「市場の中の人」に
今年4月、船橋市場関連棟にある飲食店「三代目田久保食堂」の経営者が交代した。経営を引き継いだのは、市内北本町にある魚料理を中心とした店「魚unLOC(さかなアンロック)」の代表・西内大さん。
西内さんは船橋市大穴出身。大手外食企業の管理職を経て市内寿司店で長く修業を重ね、2012年に独立。白身魚専門店「魚unLOC」の経営者・料理長として現在も現場に立つ。
扱う魚は船橋市場で自ら目利きして選び、仕入れの日は毎朝4時に市場に来るのが西内さんのポリシーだという。「選びぬかれた魚が並ぶ市場で、朝4時は良いものが一番多く並んでいる時間帯。高級デパートで買い物する気分ですよ」と西内さん。仕入れに来続けるうち、船橋市場をもっと盛り上げたいと思うようになったという。そんな折、常連として通っていた「田久保食堂」の代変わりの話があり、今年4月、株式会社unLOCが正式に経営を引き継ぎ、西内さん念願の「市場の中の人」となった。
市場の中の人としても市場の魅力を伝えたい
「今は料理人もアプリで魚の注文ができる時代。ですが、魚を目利きで選ぶとか、市場で仲卸さんと良い関係性を作るとか、そういうアナログな部分も大事にすべきじゃないでしょうか。だから朝4時に仕入れに来ることを自身のSNSで発信し続けている」とも続けた。市場の中の人となったことで、これからも市場の良さをいろんな形で伝えたいと西内さんは意気込む。
魚を触らずに見るだけで判断する西内さん
西内さんが買出しに来るのは、江戸時代創業、現在は仲卸業を営む「川市」。西内さんの好みもわかっているため、「喜んでもらえそうな魚があれば、西内さんのために仕入れておくんですよ」と話すのは川市の会長・川島敏幸さん(写真・右)。「朝4時に買出しに来る人は最近は少なくなったよ」とも続ける
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