2022年04月10日 配信

 船橋には大型商業施設があれば、多くの人が利用する公共交通機関も整い、そこには人を集めるパワーがあります。さらに、地域の中には、人、食べ物、景色、自然など、さまざまな魅力にあふれています。船橋のような人口64万人を誇る都市では、それらがうまく融合することで新たな魅力が生まれ、それが船橋に新しい価値を生み出すのではないでしょうか。今回は、今までに増して、より「地域と共に」そして新しい取り組みが活発な市内スポットをご紹介します!

アイドル教室「EHM アカデミー」


3/12(土)にリリースされたアイドルグループ「船橋フルーツ娘」の新曲「虹の物語」が収められたCD。桃、梨、イチゴと、各フルーツを担当する3人から成るユニット

津田沼を拠点としたアイドル活動で地域活性へ

 2021年11月、津田沼に新しく登場したのが、アイドル教室「EHMアカデミー」。経営するのは船橋在住で、総合音楽事務所「EASTHOUSE(イーストハウス)」を経営する渡邉義幸さん。「都内に流出しがちなアーティストたちも、拠点があれば津田沼に集まる。アイドルもそのファンも津田沼に集まれば地域活性化にも繋がり、環境を整えることで街づくりにもなる。地元の子たちが気軽に通える、ご当地アカデミーとしてやっていきたい」とアカデミーを開校しました。

 アカデミーでは、HIPHOPやZUMBAといったダンスレッスンやボイストレーニングに加え、「EASTHOUSE」に所属するアイドルグループ「船橋フルーツ娘」「BAYTHRIVE」「千葉flavor」「CHIBAFlowerGirls」などが講師となり、自己紹介などの実践練習ができる「アイドル教室」も開講。「アイドルになりたいという気持ちさえあれば、地域に住む人なら誰でも挑戦してみてもらいたい。そして地域を盛り上げる一員になってもらえたら」と渡邊さん。地域のイベント出演も積極的に応じています。

 

アカデミーで練習するアイドルたち。同ビル2階にはライブハウス「BelleAmie(ベラミー)」があり、そこで実践を積むことができる

問合せ/ EHM アカデミー
船橋市前原西2-21-18 4 階
TEL 047-411-8151

JR 東日本 千葉支社 船橋エリア コトづくりチーム

 
3月4日~6日に開催された「船橋のいちご」販売会で。改札を入ってすぐの場所には顔出しパネルも設置。若い社員のアイデアがあちらこちらに

駅と街がコラボしていろんな形で魅力を発信!

 昨今、船橋駅と西船橋駅の社員で「コトづくりチーム」を結成。2021年2月に「ふなNews」第1号を発行し、第2号は船橋駅チームが「ホンビノス貝」の魅力を伝える号を制作。最新号となる第3号は西船橋駅チームが「船橋のいちご」を紹介しました。駅社員1年目の荻野さんは「地域の魅力を発信する仕事がしたくてJRに入社しました。私は船橋市民ではありませんが、西船橋駅に配属され、船橋のイチゴを食べたらとてもおいしくて感動しました。「船橋のいちご」のおいしさを多くの人に知っていただきたくて冊子の作成のみならず、いろいろと企画しました」と話します。

 3月4日~6日の3日間は、駅コンコースで「船橋のいちご販売会」を実施。荻野さんは「いちご販売会をアピールするため、駅を使ってできる限りのことをしました」と、2月からは駅構内の至るところにいちごモチーフが散りばめられていました。 不定期発行の「ふなNews」は船橋駅・西船橋駅を中心に配布されています。


西船橋にあるイチゴ農家「石井農園Erdbeere」の園主・石井さんの姿もあった

駅の至る所にいちごが出現!SNSにアップする人も多く見られた


販売会が始まるころには列ができていた

下が2号。どの号も担当した駅社員自らがレイアウトや執筆を行っている。2号には市内飲食店で使えるクーポンも付いていた

東武百貨店 船橋店

「地域密着 日本一」を目指して 船橋市民ならではの特典も

 近年は「地域・沿線のお客さまの『マイストア』になりたい」というコンセプトを掲げ、「船橋」をキーワードにした催しを積極的に取り入れている東武百貨店船橋店。駅直結という立地を生かし、2020年からは1階コンコースでの「ふなばしマルシェ」を開催。市内飲食店や小売店がブースを並べ、船橋駅を利用する通りすがりの人も船橋のおいしいものを気軽に購入できる機会となっています。(現在は毎月27日(ふなの日)に合わせて開催)

 さらに、2021年12月には、地下フロアが18年ぶりとなる大改装を終え「いちばんち市場」に。「船橋 丸あ商店」の店舗には「船橋市場」で仕入れたことがわかるノボリも立ち、地域のつながりも見える化しています。さらにリニューアルを機に、1階から市場に降りる階段付近には、市内在住イラストレーター・小倉正巳さんが描いた「船橋」のグラフィックが壁一面に。

 船橋在住・在勤・在学・駅経由の人は、「ふなの日スタンプカード」が発行でき、毎月27日(ふなの日)にポイントを集め、おトクなサービスが受けられる特典もあり、「船橋ならでは」が詰まった東武百貨店となっています。


定期的に開催している「ふなばしマルシェ」。ふなの日スタンプカードを持って、マルシェで買い物をすると、スタンプが2倍もらえる。毎月27日はふなの日スタンプカードを1階2番地 総合案内所で提示すると、先着100人に毎月27日の「誕生花」がプレゼントされる(午前10:30開始予定)という特典も! 


イラストレーター・小倉正巳さんのグラフィック前はフォトスポットにもなっている。写真は同店の広報を担当する堀合友美さん


「船橋 丸あ商店」の店舗には「船橋市場」で仕入れたものであることがわかるノボリが

問合せ/ 東武百貨店船橋店
船橋市本町7-1-1
TEL 047-425-2211(代表)

ウィズダムアカデミー ららぽーとTOKYO-BAY 船橋校


2021年には「ふなばしキッズフェスタ」を市民団体「ふなばしSOKUIKU委員会」と共同開催。ハンドメイドママ作家さんや子どもたちが自分でお店を開く「ふなばし子ども店長」と一緒に、親子で楽しめるイベントを開催   

地域のママと一緒に作る学童保育施設の新しい利用のカタチ

 幼児から小学生の預かりと教育サービスに特化したアフタースクールを運営する「ウィズダムアカデミーららぽーとTOKYO-BAY船橋校」。

 同校では、子どもを預けながら働けるワーキングスペースの提供や、「保育・学び・ワーク・コミュニティ」がワンストップとなった次世代型の子育て拠点を目指す「mama with AFTERSCHOOL WORK&STUDY」を2021年にスタート。活動に関して、自社で行うだけでなく、地域で活動している団体やママの力を借りてさまざまなイベントを行っています。3月14日~20日の1週間行われた体験型学習イベント「FAMILY WOKRSHOP WEEK」では、地域で活動するフリーランスのママたちと一緒に全28講座をオンラインまたはリアル対面講座で開催しました。

 「オフライン・オンライン両方に対応した講座開催におけるスペース提供を今後も行っていきます。440店舗からなる大型商業施設内にある学童保育施設という場所の特徴を活かし、買い物のついでに気軽に体験できる学びの時間を作ることにより、新たな施設価値を作っていきたい」と代表取締役の鈴木さん。「学童保育利用者だけでなく、子育て中のファミリー層に開かれた施設を目指し、いろんな人の『やってみたい』を応援できる場所にしていきたい」とも。


放課後安心して過ごせる「第3の家」を目指し、のびのび過ごせる環境を用意。異年齢の子どもたちが共に過ごすことで、核家族化した時代にお互いを思いやり尊敬する気持ちを育める

「ふなばしキッズフェスタ」での様子。写真下は「ふなばしSOKUIKU委員会」のメンバーと、ウィズダムアカデミーららぽーとTOKYO-BAY船橋校」の吉村さん(左)


3月14日に行われた「FAMILY WOKRSHOP WEEK」講座「ママも踊れるK-POP!簡単ダンス講座『踊Fit』では、45分のレッスンの中で踊れるようにレッスンを行った

問合せ/ ウィズダムアカデミー ららぽーとTOKYO-BAY 船橋校
船橋市浜町2-1-1 三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAY 北館2 階
TEL 047-421-7778

 

地域のお店といえば商店会 市内商店会の新たな取り組み

高根木戸商店会(旧: 高根木戸中央通り商店会)


左から商店会役員メンバーの「MA-VIE」對馬さん、会長・寺田さん(寺田辰酒店)、「STUDIOHYBRIGDE」高橋さん。「若い人に任せるところは任せてるよ」と会長の寺田さん

今までの商店会エリアを拡張しつながりで地域を盛り上げる

 昭和30年代に発足した高根木戸中央通り商店会は、2021年、名前を高根木戸商店会へと変名し、さらに、これまでの商店会加盟対象エリアを大幅に拡張することを決定しました。「中央通り商店会」時代、最盛期の商店会会員数は72件あったものの、一時期は27件にまで減少。その後、会員数に伸び悩んでいた中、商店会役員に加わった40代メンバーもさまざまなアイデアを出し、協議した結果、加盟対象エリアを「駅から半径500mを中心に」と拡張することに。近隣でオープンした若い店主の個人商店も次々と加盟し、変名後、初の大きなイベントとなった「ひなまつり」では、イベントを一緒に盛り上げる様子も見られました。

 3月8日からスタートしている「第9回得する街のゼミナール」では、同イベントに初参加する店舗が増加。「今回の開催では加盟店以外の店舗にも積極的に参加を呼び掛け、高根公団周辺のカフェもイベントに参加してくださり、うれしいです」と「街ゼミ」を担当する對馬章(あきら)さん。若いメンバーが同商店会のツイッターを担当するなど、新しい試みも前向きに取り入れています。


「ひなまつり」イベントでは開催期間中、新しく商店会に加盟した近隣店舗の店主らもイベントを盛り上げるため、自らの商品を持って共に会場を盛り上げた。左から「おうち教室花とリボン」主宰の堀さん、「レンタルスペースモクナ」の津久井さん、商店会役員の對馬さん、「コミュニティカフェあいりす」の田鎖さん


3月29日まで地域のいろんな店舗で開催している「まちゼミ」。参加無料で、地域の店舗を知るきっかけにもなるイベント


↑「鉄人の包丁研ぎ講座」を開催した、日の丸屋靴店(高根台6)の店主・岡田三郎さん(88)
「この仕組みはお店の宣伝にも繋がるのでとてもよいです。毎回市内のあちこちから参加者が来てくれます」と岡田さん。参加者の年齢層も幅広い


ひなまつりイベントは、これまで對馬陽子さん(79)がボランティア活動の一環として船橋アリーナで開催していたものを、高根木戸東町町会会館に場所を移したもの

商店会についての問合せは
「アトリエMOMO」
TEL 047-466-9378( 越後)まで。
ツイッター@ takanekido_sa

船橋市前原商店会

子どもたちの絵で街を彩りつつフラッグへの広告掲出で街を明るく

 JR津田沼駅から津田沼十字路に続く船橋市前原商店会(船橋市前原西)。人通りも多く、大型商業施設も建つこのエリアでは、コロナ禍においても場所柄を生かした取り組みをしています。これまでに、飲食店マップの作成や、警察署と連携して「オレオレ詐欺」の撃退PR活動も。

 2021年4月にスタートしたのは、街路灯に掲げられているアーケードフラッグの利活用。「地域の小学校の校長先生が『コロナ禍で子どもたちにとって思い出作りがなかなかできなかった』という話を聞きました。そこで、このアーケードフラッグを使って思い出作りの役に立てないかと思ったのです」ときっかけを話すのは、同商店会会長の大塚智明さん。さらに子どもたちの絵の上に広告掲出スペースを作り、絵と広告をセットにして掲出することで、街を彩りながら、視認性アップを図っています。

 昨年秋にはJR津田沼駅、船橋市郷土資料館(薬円台4)、隣接する習志野市とも交渉し、スマートフォンを使ったイベント「市境を探すフォトラリー」を初開催。これは毎年行ってきた行事「津田沼ふれあい祭り」がコロナ禍で開催できなかったこともあり「代わりに何かできないか?」と商店会メンバーが生み出した企画。「わが地域をより知ってもらいたい」、そんな思いで、商店に縛られず、街を盛り上げる仲間を増やしています。


広告掲載については、個人でも企業でも契約が可能で、フラッグの交換時期は年1回などその時によって異なる。協賛広告枠のサイズは幅620ミリ×高さ550ミリ。街灯によって月額1500~1700円。広告枠契約は1年間となり、掲載契約設立後、料金は一括前払い


2023年2月に閉店が決まっている津田沼パルコ。同商店会では今年5月28日・29日、パルコの屋上で、船橋市前原商店会70周年記念イベントを予定している


前原商店会会長の大塚さん(左)。「自分たちの作品を見に前原商店会に見に来てもらえ、親しみを持ってもらえたらうれしい。大人になったとき、自分の作品がここに飾ってあったな…と思い出になればうれしい」と大塚さん

「市境を探すフォトラリー」では、市境のポイントにQRコードを貼り出し、参加者が動画を視聴し、キーワードを探すというイベント。津田沼駅のホームには駅社員手作りのステッカーが現れた

商店会についての問合せは
「船橋市前原商店会」事務局
(「珈琲豆のおおつか」内)
TEL 047-455-4750(大塚)まで
maehara.syotenkai@gmail.com

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード