2022年03月01日 配信

私たちが普段、目にしているさまざまな店舗。その形態はさまざまですが、最近では自宅を改装して店舗にしているお店や、空き家だった建物を改装して事業をはじめているケースも見られます。今回は第1弾として、戸建てを使った4種類の事業をご紹介いたします!

戸建てだからできる住居と店舗を兼ねた店

 「何か商売をしてみよう」と思ったとき、店舗は自宅以外の場所で新たに探すケースもこれまでには多くありました。しかし多くの人が自分から情報発信できるようになった今、必ずしも駅前や都市部に店舗がないと、人々に認知されないという訳でもなくなっています。

 そのため、住居兼店舗となるように自宅の一部を改装して店舗にしたり、自宅改装のタイミングで店舗を取り入れているケースも見られるようになりました。

 さらに最近では空き家となっている戸建ても多く、戸建てを使って新たな事業を始めるというケースも増えつつあります。大きく儲けることよりも、自分のやりたいことを楽しみながら実現し、自分の手の届く範囲で商売をするというのは、無理がなく持続可能でもあり、今どきなスタイルなのかもしれませんね。

手作りパン工房 スーリール(習志野台)

自宅を改装!家族で営むパン屋さんに


店名の「スーリール」とは、フランス語で笑顔という意味。「自分の地元のみなさんに、パンを選ぶときに笑顔になってもらいたい」と中野さん。お店のテーマカラーはブルー

 2014年夏、習志野台第二小学校グラウンド前にオープンしたのは、生まれも育ちも習志野台だという中野剛さんの自宅を改装してできたパン工房。大手ベーカリーで13年間経験を積んだ中野さんは、独立するにあたり自宅を改装。ガレージ部分を使って約3坪の売り場にし、住居スペースだった一部を工房に。

 夫婦で店を切り盛りし、通勤がなくなったことで「おかげさまで子育ては奥さんに任せっぱなしというのではなく、2人でできていると思います」と剛さん。工房の端っこには子ども用の小さなテーブルがあり、そこでお子さんが過ごす時間もあるのだとか。外壁は築15年経った3年前、お店のテーマカラーである青色にカラーチェンジ! 「理想の形に少しずつ近づけています」と笑顔がこぼれます。


「フランスで見たパン店のあり方が忘れられない」という剛さん。「お子さんにも喜んでもらいたい」と可愛らしい動物の形をしたパンなども作るほか、お客さんからのリクエストに応じ、最近では「わんちゃん用パン」も販売する


工房の端っこには子ども用テーブルが。中野さん夫妻が仕事中、幼稚園から帰った三女・美虹ちゃんがここで過ごすことも多いのだとか


住所:船橋市習志野台5-38-38
☎047-494-8517
営業時間:7:00~19:00
定休日:月・木曜

room 船橋 (夏見台)

庭付き一軒家をまるまるレンタルスペースに

   
季節の移ろいを感じられる庭もあり、来訪者は外でBBQを楽しむこともできる。オーナー夫妻は以前、船橋駅南口で、創作和食居酒屋「青二彩」(あおにさい)を営んでいたことも。その後、2018年5月からはキッズスペース付きレストラン「room船橋」を船橋駅近くでオープンし、現在の前身ともいえるレンタルスペースとなる。現在、敷地内で数頭のヤギと烏骨鶏も飼育している

 船橋市運動公園と夏見緑地の近くに、昨秋オープンした完全貸し切り制のレンタルスペース「room船橋」。運営するのは、造園会社「三七松創園(みなまつそうえん)」(船橋市金杉2、TEL047-438-3243)の代表夫妻。「スペースを広く使える、完全貸し切りの場を提供したくて」と話すのは3児の母でもある妻・遠藤美映さん。約100坪の敷地に建つ民家を改装し、テレビとキッズスペースを設置した部屋、掘り炬燵(ごたつ)の部屋の2部屋を用意。どちらも大きな窓から広い庭を眺められる、ゆったりとした空間です。ママ会や友達同士の集まりなど、さまざまな用途で利用されています。


少人数でも大人数でも気軽にご利用くださいね
遠藤美映さん

 
住所:船橋市夏見台6-15-15
TEL:047-402-2332
料金:日中プラン=10時~15時大人5人まで10,000円。大人6人以上は1人につき2,000円 夜プラン=17時~21時は日中プランと同様で、21時以降は1人1,000円追加で朝まで利用可。子ども料金=保護者同伴の場合、3歳以下は無料、未就学児100円、小学生500円、中学生以降1,000円。
http://room-funabashi.com/

カフェいとへん (三山)

住宅兼店舗は息子さんからのプレゼント


アクセントになっている木材やテーブル、カウンターも含めて内装は全てオーナー・横山真子さんがDIYした

 船橋市と習志野市の市境、「実籾自然公園」の目の前でカフェを営むのは、ここに住む横山真子さん。女手ひとつで男子2人を育てあげた真子さんに、息子さんから贈られたのが自宅兼店舗の同所。9坪の建物1階部分を6坪使用してカフェを2019年夏にオープン。ハンドドリップコーヒーや手作りケーキを提供し、最近では若い主婦やスイーツ男子も訪れるのだとか。

 同店をオープンするまでは都内に通勤していた横山さんですが、「通勤だけで体力の90%を消耗していました。でも今は、階段降りたら勤務先なんて最高です!」と横山さん。和やかな横山さんの雰囲気に癒やされるカフェです。


つい最近、フェンスを新しくし、実籾自然公園の植物が見やすくなった


ランチはその日の気まぐれメニューで1日8~10食程度提供。季節に合わせたものや旬な食材を使ったメニューが中心となる。写真は夏のとある日のメニュー

公園に咲く季節の花を、大きな窓からゆっくり楽しめるのも同店の特徴


住所:船橋市三山9-35-1
TEL:047-778-2385
営業時間:11:45~17:00
定休日:日・月曜

taniku508 /そるーな鍼灸院整骨院(上山町)

母娘それぞれの得意を生かすべく思い切って新築

   
手作りのガーデンコーナーに多肉植物がずらりと並ぶ。介護の現場で働いていた経験もある弘美さんは「皆さんを多肉で癒したい。土いじりは癒やしです」と話す

 馬込沢駅から徒歩15分ほど、法典小学校近くの閑静な住宅街に現れた自宅兼店舗で昨年12月にオープンしたのが、多肉植物を扱う「taniku508(タニクゴーマルハチ)」と「そるーな鍼灸院整骨院」。多肉植物専門店の店長は羽藤(はとう)弘美さん、鍼灸院整骨院院長は娘の頌子(しょうこ)さんと、親子でそれぞれの店舗を営みます。

 趣味だった多肉植物の栽培を「本格的に始めたい」という弘美さんの思いと、「鍼灸師として独立したい」という頌子さんの思いとタイミングも重なり、「それなら場所を探して一緒にやっていこう」と、家族で新たな一歩を踏み出した羽藤ファミリー。

 「多肉で心を癒し、鍼灸院では体を癒してほしい。気軽に集まれるコミュニティの場にもしていきたい」と羽藤さん親子。


約12坪の院内には、ベッド3台、キッズスペース完備。筋肉疲労や痛みを緩和する医療機器などを用意。メニューは、電気治療や鍼灸、カッピングなどを用いた疼痛除去コースや美容鍼のコース(2,200円~)のほか、近日、痩身もできる産後ケアメニューも加わる予定。頌子さんは、市立船橋高校ソフトボール部出身


心も体も癒やされにお気軽にいらしてください羽藤弘美さん・頌子さん


国産や韓国産の多肉植物100種以上を栽培。「衛生面を気にせず、水の管理が簡単なジェルビーズを使用した寄せ植えで、植物の癒やしを生活の中に気軽に取り入れていただけたら」と弘美さん


住所:船橋市上山町3-531-27
【Taniku508】
TEL:090-1791-8696
営業時間:10:00~18:00(月・火・土・日曜のみ営業)
【そるーな鍼灸整骨院】047-407-2387
営業時間:10:00~12:30、16:00~20:00。土・日曜、祝日=10:00~17:00
定休日:木曜

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード