各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!
株式会社パルコ 津田沼店 店長 野口 香苗さん
※撮影のためマスクを外しています
1977年に開業し、2022年7月1日に創業45周年を迎えるパルコ津田沼店。2021年2月24日には2年後の閉店の発表があり、パルコを愛用していたお客さまから、その閉店を惜しむ声がたくさん届いたといいます。通常、閉店の1年前にアナウンスすることが多い中、パルコは2年前に発表。2023年2月28日の閉店まで約1年となりました。これからも感謝の気持ちを表す時間にしたいと話す店長の野口香苗さんに、その思いや具体的なお話を伺いました。
地域の皆さまと一緒に街を盛り上げる45 周年キャンペーン!
・フリーペーパー『津田沼とパルコ』の継続発行
・2022 年夏に向け、大型イベントの準備と開催
・2022 年11 月以降の閉店セールの開催
パルコ津田沼店の閉店へ 愛にあふれたメッセージ
MF●今年7月に45周年を迎えるということですが、閉店の発表をするとなったとき、どのようなお気持ちでしたか?
野口さん●閉店は、さまざまな要因の下で会社としてやむを得ず決断されたものでしたが、正直に言って、お客さまにお叱りを受けるのではないかと身構えていました。
MF●そうなんですね。実際どうでしたか。
野口さん●発表をしてみると、「素敵な買い物をした」「初めてのデートをした」「3代で利用してきたのだからやめないでほしい」など、皆さまのパルコ津田沼店への愛にあふれた気持ちが、投書箱やツイッターなどに寄せられました。
MF●それはうれしいことでしたね。
野口さん●はい。ですから、わたしたちも皆さまへの感謝の気持ち、恩返しの気持ちをなんとか表せないかと考えまして、第一弾として2021年8月にフリーペーパー『津田沼とパルコ』を創刊しました。
MF●MyFunaねっとでも取材させていただきました。
フリーペーパー『津田沼とパルコ』
MF●ウェブが主流の中、あえて紙媒体にされていますね。
野口さん●幅広い世代へ、多くの方々の手元に残る形で『津田沼とパルコ』を営業終了まで発行していくことにしました。
MF●内容はどのようなものですか。
野口さん●ショップスタッフへの恩返しの気持ちから「PARCOの仕事人列伝」として、毎回4人のスタッフを紹介しています。周辺地域も含めたイベントの告知や、前原商店会の方々にも大変お世話になりましたので、「前原商店会のコーナー」で同商店会の店舗を紹介しています。さらに津田沼パルコの思い出の写真を募集しました。
かつてパルコの屋上に自由の女神がいた⁈
野口さん●募集した思い出の写真にはコメントを添えて応募していただいていますが、その中に「青春とパルコと自由の女神」と題した写真が応募されました。1977年パルコの屋上でビアガーデンを開催していたころ、自由の女神が立っていたという話はきいていましたが、当時の写真をお持ちの方がいたんです。
閉店までの感謝の道のり
MF●残すところ約1年となりましたが、これからどのようなイベントを予定されていますか?
野口さん●今回の経験を通して、地域との関りを強く意識しました。地域と一緒に街を盛り上げられるような、恩返しキャンペーンを考えています。今年の夏には大きなイベントを予定していますし、メモリアルイヤーとして今年の11月から閉店セールを行う予定です。それから、ロゴを作成しました。バッジにして従業員につけてもらう予定です。なんとそこには自由の女神のイラストが入るんですよ。
自由の女神のイラストが入ったメモリアルロゴ
MF●自由の女神に始まり、自由の女神で締めくくられるんですね。淋しいと思われる方も多いでしょうけれど、45周年キャンペーンなど楽しみにしています。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
フリーペーパー『津田沼とパルコ』は偶数月に発行。同店課長の千草康人さんが編集を担当。発行部数3000部。設置場所はA館6階ほか
津田沼パルコの思い出の写真募集に寄せられた「青春のパルコと自由の女神」
1977年、開業当時のパルコ。屋上に自由の女神が見える。写真提供:船橋市郷土資料館 撮影:小島明
現在のパルコ。JR津田沼駅から直接パルコ2階へつながるペデストリアンデッキは1987年に作られ、よりアクセスしやすくなった
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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