船橋出身·在住の国際的ピアニスト 関野 直樹さん
2020年春から日本での活動の機会が増えた関野さん。演奏活動を中心に大学での講義、指導なども行っている。「クラシック音楽の魅力は、時代を超えても色あせないことです」と話す
関野直樹HP https://sekinona.com
「超絶技巧」を極めたピアニスト 地元での活動も視野に
船橋生まれ、船橋育ちの関野さん。超絶技巧で有名なF(フランツ)・リストの楽曲を得意とするピアニストとして世界的にも認められ、国内外で活動を続けている。しかし近年はコロナの影響から海外公演にも制限があり、これを機に生まれ故郷での地域貢献を考えはじめ、今年1月には地元である船橋市民文化ホールでピアノリサイタルを行った。クラシックのピアノ演奏会だが、斬新で華やかな照明との競演に観客は魅了され、会場に拍手喝采が起こった。
男性がピアノを弾く姿に憧れて、5歳から地元のピアノ教室に通い続けた。二宮小学校時代は、金管クラブでチューバを、二宮中学校吹奏楽部ではトランペットを担当。高校時代は3年間体操部に所属しながらも、ピアノのコンクールへ出場。この頃、課題曲でF・リストの楽曲に出会い「人前で弾きたい」と強く思うようになり、日本大学芸術学部音楽学科へ進学した。
「大学は1番で卒業する」と決め、主席卒業を成し遂げた関野さん。海外にいる著名な演奏家にも手紙を書いて師事を乞い、夢を叶えてきた。
2001年からハンガリーを拠点に活動し、長く海外と日本を行き来し活躍してきた関野さんだが、世界で人命救助をするPKOなどの活動にも高校時代から関心があり、潜在的に「人の役に立ちたい」という思いがあったのだという。地元に戻ったいま、新たな活動への扉を開こうとしている。
1月8日、船橋市民文化ホールでは光と影をテーマにピアノリサイタルを開催。華やかな照明演出とピアノ演奏で、新しいクラシック音楽の世界を表現した
2021年12月、「きららホール」のコンサートで演奏する関野さん
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