「親が認知症に」「コロナで失業に追い込まれた」「我が子が引きこもりに」など、突然の事態やずっと抱えてきた悩みなど、どこに相談したらいいのかわからずにいる方もいるかもしれません。今回は、そんな不安を和らげてくれる、行政の制度や同じ仲間が集える場所、気軽に足を運べる場所をいくつかご紹介いたします!情報を共有して、思いに共感すれば、前向きに過ごせるきっかけが見つかるかもしれません。
介護に関する相談なら
在宅介護支援センター
市内各所
写真右が塚田地域包括支援センター長・山口信人さん。左はプランナーの水田宣子さん
地域包括支援センター、在宅介護支援センターは、地域で暮らす高齢者のみなさんを総合的に支えるための相談窓口です。「医療、介護、福祉、健康、認知症のことなど、なんでもご相談ください」と話すのは、塚田地域包括支援センター長・山口信人さん。
市内には13カ所の地域包括支援センターに、その協働機関として16カ所の在宅介護支援センターがあります。地域包括支援センターは保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーの専門職を中心に構成されています。
在宅介護支援センターは地域の相談窓口として相談員が1人以上常駐し、地域包括支援センターと連携しながら対応しています。
塚田地域包括支援センターが入る塚田プラザ
階段を上った先に入り口があります。エレベーターもあるので安心です
住所/船橋市前貝塚町565-11塚田プラザ304
TEL/047-404-7221
FAX/047-404-7222
受付時間/9:00~17:00
定休日/土曜・日曜、年末年始
P/あり(2台)
HP/https://www.tsukada-houkatsu.itakura.or.jp/
市内各所のセンターはこちらから確認できます
https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/koureisha/001/p004493.html
習志野台
新京成線高根木戸駅近くに2021年6月にオープン。店主・田鎖(たぐさり)暁子さんは、訪問診療や往診もする「ファミリークリニック」に勤務していたソーシャルワーカーで、同店は「ファミリークリニック」と同じ建物内にあります。
さまざまな背景を持つ人が気軽に来て話ができるよう、「近所の親戚の家」に行くような感覚の居場所を作りたいと思っていたという田鎖さん。医療関係者や福祉関係者などにも集ってもらい、双方が気軽に話せるようなコミュニティを目指しています。
メニューは日替わり定食(500円)や軽食のほか、肉や魚を使わない菜食膳(1,000円)も用意しています。とろみをつけた介護食や、家族と同じメニューを食べられるようにムース食仕立てにできる機械も導入。定食や菜食膳は田鎖さん自身が毎日おかずを数種類作り、来店客が自分で選べます。
24時間・365日対応で、臨時往診にも対応する「ファミリークリニック」。院長は障がい者施設での嘱託医の経験があるので、障がいがあっても気兼ねなく通院できるクリニックです
プライベートな話もできるように、半個室の部屋も用意。オストメイト対応トイレや子どものおむつ交換台もあります
住所/船橋市習志野台1-11-4
TEL/070-1183-1817
営業時間/火曜〜土曜の10時〜21時。毎週月曜から金曜まで、前日までの予約で近隣であれば弁当の配達も可
定休日/日曜
P/あり(1台)
高根台
写真右が代表の松江由紀さん、松江さんの隣の男性は『全国認知症カフェガイドブック認知症のイメージを変えるソーシャル・イノベーション』の著者コスガ聡一さん。同店の取材に来た際のもの。介護担当の松原マユミさん、写真左が店長、三島万里子さん
2020年春、一般社団法人エプロン代表の松江由紀さんは、自身の母親の介護をきっかけに「常設の認知症カフェ(オレンジカフェ)」を作りたいと、「エプロン高根公団カフェ」をオープンしました。ここではいつでも介護に関する悩みごとや相談ごとをスタッフに聞いてもらえます。現在は月に一度、「集まって話せるオレンジカフェ」も開催。経験談や地域の生の情報が聞ける貴重な場所となっています。また、介護講座「介護のいろは」では、介護保険のしくみや使い方、利用できるサービスや認知症のことなどをわかりやすく伝え、介護をする人もされる人も生活がしやすくなるようサポートしています。
松江さんは「介護が始まると心の余裕がなくなってしまうので、まだかな?のうちに介護の基礎の基礎を知っておいてほしいです。介護中の方には、『エプロン』にぜひ来ていただき、介護をしているのは自分だけじゃない、みんな同じような気持ちなんだということを実感してほしい、介護を独りで抱え込まないでほしいです」と力を込めます。「ここに来て良かった、また行きたいと思ってもらえるような、そんな場所にしたいと思っています」とも。
1月11日からモーニングが始まりました
写真は集まって話せるオレンジカフェの様子
住所/船橋市高根台1-2-2 高根台プラザ1階
TEL/047-779-4662
営業時間/8:00~17:00(ランチは11:00~)
定休日/月曜・祝日 ※土曜日はイベントのみ開催
P/近隣に有料Pあり
市内の認知症カフェ(オレンジカフェ)
市内の「認知症カフェ(オレンジカフェ)」については、現在新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため休止中のところが多いのが現状です。しかし、各所とも再開に向け準備をされています。2022年1月初旬現在の情報ですが、感染対策をしっかり施しながら開催されている場所もあります。今後状況は変化していきますので、開催状況などの詳細は直接お問い合わせください。
介護&障がいなど
湊町
プライバシーに配慮したスペースで、安心して相談できます
船橋市内に居住している方であれば、誰でも相談ができる船橋市が設置する窓口です。「失業などで生活に困っている方や福祉制度の対象にならない方、困りごとがたくさんある方、どこに相談したらよいかわからない方などのご相談をお受けしています」と話すのは、所長の島田将太さん。経済的な困りごとや家庭内の困りごと、仕事探しの相談などを受け、制度の活用や就労支援、家計見直しなどを通し、生活の立て直しの支援を行います。
相談は無料。スムーズな相談に向け、電話やメールでの予約ができます。また、メールやさーくるのホームページの相談フォームからも相談を受け付けています。
大きな看板が目印となっています船橋市の委託事業で、社会福祉法人生活クラブ風の村が受託運営
住所/船橋市湊町2-8-11 船橋市役所別館1階
TEL/047-495-7111
FAX/047-435-7100
Mail/circle@kazenomura.jp
開所時間/月曜~金曜9:00~17:00
定休日/土曜・日曜・祝休日・年末年始
P/あり(船橋市役所駐車場が利用できる)
HP/https://funabashi-circle.jp
障がいに関する相談なら
海神
理事長の宮代隆治さん(写真右)と統括所長の清水博和さん
「『誰もが、ありのままに・その人らしく、地域で暮らすことができる』というのが基本理念です」と話すのは理事長の宮代隆治さん。市内在住の障がいを持つ人やご家族を対象に、その悩みや相談を、当事者等に寄り添い伴走支援(一緒に考える)、さらにワンストップ体制で対応できる相談機関になります。
相談は電話やFAX、Eメールや手紙でも、直接訪ねてもOK。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、公認心理士、保育士、相談支援専門員など、ライセンスを持つ相談員が、話を丁寧に聞いたうえで、相談内容に添った支援や関係機関との連携、調整などを行います。
相談対応する個室部屋の様子
住所/船橋市海神1-31-31ジュネス海神101
TEL/047-495-6777
FAX/047-495-6776
※時間外は転送・留守番電話での対応
Eーmail/flat-funabashi@key.ocn.ne.jp
受付時間/月曜〜土曜の10:00〜18:00(土曜日の相談員は交代勤務)
定休日/日曜・祝日・年末年始
P/あり(1台)
HP/http://flat-funabashi.com
前原西
代表の山田賢明さん
JR東船橋駅から徒歩10分ほどにある「日中一時支援施設 ララホーム」。2015年11月から開所している精神障がい、精神疾患の人が対象の日中一時預かり所です。対人・人間関係のリハビリ、コミュニケーション力向上を図るため、同所では決められたスケジュールやプログラムが存在しないのが特徴です。心理カウンセラーが常駐し、ピアカウンセリングや個別カウンセリングなどを行います。
施設利用には原則、市役所の手続きが必要ですが、相談自体は手続き不要で相談にのってもらえます。相談は無償ででき、継続的な相談支援は有償となります。
また2022年の春には引きこもり支援の窓口を検索できる、千葉県最大の引きこもり支援サイト「こもっとちば」の開設を予定しています。
一階の支援室は12畳あります。日差しが差し込む、明るい部屋です
外観はピンクの壁が目印
住所/船橋市前原西1-8-5
TEL/047-470-4154
FAX/047-470-4155
受付時間/10:00~18:00
定休日/土曜・日曜、年末年始
HP/https://ikikata-lala.org/
習志野台
「honeybee」代表理事の西島希美さん
2020年10月に千葉県に認可(居住支援法人)されオープンしたサロン。同ビルの2階と3階には、障がいのある人が就労継続支援の雇用契約を結んで働くA型と雇用契約を結ばないB型の施設があります。
1階はパーティションで仕切られ、片側が「こむサロン」と日中一時支援事業所。もう片側は就労継続支援の一環でオープンしたリサイクルショップ「maremi」となり、就労継続支援の利用者が交代で接客などを担当しています。
「『こむサロン』は、だれでも相談に来ていい場所です」と話すのは、「honeybee」代表理事の西島希美さん。「honeybee」は障がい福祉サービス事業、介護保険サービス事業、古物商を営み、生きづらさを抱えている発達障がいなど、軽度障がいの人に対して強みがあるといいます。西島さんは「どんな悩みごとでも解決に向け、対応、あるいは他の団体につなぐことができます」と真剣な眼差しで話します。
サロン内の様子。来訪者には、こむはにぃ就労継続支援A型の利用者が受け付けを担当。まずヒアリングシートに記入し、それを西島さんが見て判断し、同所の施設を紹介や他の協力団体を紹介するなどします
サロン外観。手前は昨年12月20日にオープンしたリサイクルショップ「maremi」。この奥に「こむサロン」がある
住所/船橋市習志野台4-48-16 honeybee第一ビルディング1階
こむサロン相談窓口
TEL/070-1536-1391
受付時間/10:30〜12:00
定休日/土曜・日曜・祝日
P/なし
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください