各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!
特定非営利活動法人 船橋福祉相談協議会 理事長 宮代 隆治さん(写真右)
特定非営利活動法人 船橋福祉相談協議会・基幹相談支援センター 統括所長 清水 博和さん(写真左)
※撮影のためマスクを外しています
1949(昭和24)年福岡県大牟田市生まれ。法政大学を卒業後、船橋市在住の知的障害がいのある子をもつ数名の母親たちが母体となりできた社会福祉法人さざんか会に、1974(昭和48)年就職。知的障がい児の通園施設(京葉学園)の役員として、その後同法人の通所・入所施設を歴任。
1965(昭和40)年石川県生まれ。船橋市藤原にあった「さざんか会」の旧さざんか作業所(知的障がい者小規模福祉作業所)指導員、船橋市車方町のゆたか福祉苑支援員・副施設長を経て現職。介護福祉士、幼稚園教諭免許、保育士などの資格を所持。
2006(平成18)年9月に「オール船橋」というスローガンを掲げ、市内在住の障がいのある人の相談支援先として発足した「船橋福祉相談協議会」。同年10月に開設した基幹相談支援センター「ふらっと船橋」は市からの委託で、相談を無料で受ける。どのような活動をしているのかを、理事長の宮代隆治さんに伺いました。
・基幹相談支援センターとして障がいを持つ人の悩みや相談を、当事者やその家族に寄り添い伴奏支援(一緒に考える)し、ワンストップで対応する
・船橋市障害者虐待防止センター「HARP」の運営
・船橋障害者相談支援事業所連絡協議会「FAS-net」の事務局なども担当し、ネットワーク作りを実施
MF●船橋福祉相談協議会の発足の経緯を教えてください。
宮代さん●千葉県では2004(平成16)年に県下14圏域に中核地域生活支援センターを開設しました。子どもから高齢者まで、さらには障がいの有無に関わらず相談事を受け入れていました。
MF●船橋市は該当しなかったのですか?
宮代さん●はい。そこで、中核市である船橋市はどうだろうか?と思いまして。同時に行政の窓口は縦割りで横の連携が難しく、相談がたらいまわしにされることが多かったので、船橋にワンストップで相談に対応できる場所の必要性を感じていました。
MF●そうなんですね。
宮代さん●独自の勉強会を通し、平成18年9月に船橋福祉相談協議会を立ち上げたというわけです。
MF●同年10月に「ふらっと船橋」も開設されていますね
宮代さん●「ふらっと船橋」はワンストップで障がいをお持ちの方の困りごと、悩みごとの相談を受ける場所です。比較的スムーズに発起から開設まで運べたのも、市内各障がい団体や有志の方々に共感いただけたこと、船橋市の支援をいただけたことは何よりでした。
基幹相談支援センターとしての役割を担う「ふらっと船橋」
宮代さん●「ふらっと船橋」は、2012(平成24)年に基幹相談支援センターとしての役割を担うことになりました。
MF●具体的にいうと、どういうことでしょうか?
宮代さん●市町村での障がい者相談支援事業が義務化されたことにより、相談事業所の設立が増え、相談支援事業所を束ねる基幹相談支援センターを置くことが求められました。そこで「ふらっと船橋」がその基幹相談支援センター事業を受託しました。
清水さん●開設当時「オールふなばし」を掲げ、市内4社会福祉法人(あかね、大久保学園、さざんか会、千葉県福祉援護会)、5NPO法人(ちばMDエコネット、オアシス、船橋障害者自立生活センター、ロンの家福祉会、みなと会)、4障がい者家族団体(オアシス家族会、船橋市自閉症協会、船橋市手をつなぐ育成会、千葉発達障害児・者親の会 コスモ)、任意団体(介護研究会)、個人会員がネットワークを組んでバックアップしています。
どんな悩みごとでも寄り添い伴走支援
MF●具体的にどのような形で相談に対応いただけますか?
清水さん●電話やFAX、Eメールやお手紙でも相談は受けています。もちろん来訪いただいても構いません。お話を伺い、相談内容に添った支援、連携や調整を行います。ご自身でも可能な部分は取り組めるようエンパワメントの視点も重視しています。
MF●寄り添って、真摯に相談に乗っていただけるんですね。
宮代さん●「誰もが、ありのままに・その人らしく、地域で暮らすことができる」というのが基本理念です。
MF●相談員はどのような方々がいらっしゃいますか?
清水さん●社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、公認心理士、保育士、相談支援専門員など、ライセンスを持つ相談員が福祉サービス利用の有無に関わらず、地域生活の継続に向けて対応しています。地域の支援が整えば、基幹相談支援センターとして担うべき部分は継続していきます。
MF●さまざまな資格を持つ方がいらっしゃるんですね。
清水さん●さらに2012(平成24)年10月には「船橋市障害者虐待防止センター事業」の「はーぷ」も船橋市から依頼があり、業務委託を受けました。基幹相談支援センターとして問題解決に向け、ネットワーク作りも大切な役割と取り組みになっていますので、市内相談事業所30カ所の加盟によるネットワーク「FAS-net」や「地域生活支援拠点事業あんしんねっとふなばし」の拠点運営委員会の事務局なども担っています。その他、介護支援専門員協会や特別支援教育関係との連携も行っています。また、千葉県内の「基幹相談支援センター連絡会」の設立準備にも寄与しています。
MF●悩みなどの解決に向けネットワーク作りを重視されているんですね。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください