身長115cmの小さなモデル 後藤 仁美さん
市長を訪ね船橋市役所を訪問した際。「制服を着ている時は見られて嫌な気持ちになったこともありましたが、大人になってからはどうせならもっと目立ってもいいのではと思うようになり、ファッションを楽しんでいます」と後藤さん。洋服のリメイクは後藤さんの夫が担当
デザイン系の専門学校卒業後フリーランスでデザイナーとしても活動。2015 年には神楽坂で初の個展「歓びの色をのせたら」開催。「国際ドワーフファッションショー2016 inTOKYO」に日本代表モデルとして出るなど、モデルとしても活動するほか、映画や舞台にも多く出演する。2021年12月にはNHK Eテレ「バリバラ」にも出演。目標は「軟骨無形成症のスター( 星) になること」。2017 年に結婚し、服作りをする夫と猫2 匹と暮らしている。ブログ https://ameblo.jp/minimaruko15/
パラリンピック閉会式でドラムを披露「認め合う世界に」
市内の健伸行田幼稚園、行田西小学校、行田中学校、東葉高校出身という生粋の船橋育ちの後藤さん。「東京2020パラリンピック」閉会式のオープニングパートで、ピンクの髪と色鮮やかな衣装でドラムパフォーマンスを披露した。
後藤さんは生まれつき骨が伸びにくい難病「軟骨無形成症」で、身長115センチの「小さなモデル」として活動するほか、俳優やイラストレーターなど幅広い分野で活躍している。
小学校時代に「他の友だちと違う」と感じ始めたという後藤さん。「4年生のマラソン大会でハンデをもらうことが嫌で担任の先生に相談したところ、スタート時間を早めてもらい、みんなと同じ距離を完走できました。この『同じことができた』ということがずっと心に残っていて、そのおかげで成長でき、今につながっています」と振り返る。
母のすすめで10歳の時に始めたドラム。「小さいのでドラムに埋もれる感じになりますが、それが面白いなと思って。驚かれることも多いですが、驚かれるのも好き」とほほ笑む。「閉会式では健常者も障がい者も一緒にパフォーマンスをしていたので、障がいの有無は分からない状態でした。それが世界の本来のあり方だと思いました。情報を発信しながら、当たり前の存在としてテレビや映画にも出られるようになりたい」と目標に向かって進み続ける。
パラリンピック閉会式で
自宅キッチンで。健常者サイズに合わせるのではなく、自分が過ごしやすい家を建てたという。軟骨無形成症について、親が書いたブログが多かったことから、自分自身のことを広く知ってほしいと、10年前からブログを発信している
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