2021年12月27日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!

船橋市教育委員会 学校教育部 船橋市総合教育センター 所長 仲臺和浩(なかだい かずひろ)さん


※撮影のためマスクを外しています

1964(昭和39)年、千葉県生まれ。千葉大学卒業。船橋市の教員になり、中学校教員や教育委員会職員、三山中で教頭、金杉台中で校長職を経て、現在に至る。これまでの各学校で関わった子どもたちとの教育活動が、今の仲臺さんの支えになっている。

現在教育界は「GIGAスクール構想」として、1人1台端末導入、高速大容量通信ネットワークの整備など、「学校ICT革命」と言われるこれまでにない大変革の中にあります。そのような中、船橋市総合教育センターではどのようなことが行われているのか、同センターの立ち位置や役割などについて、所長の仲臺和浩さんに伺いました。

船橋市総合教育センターの取り組み
・「船橋市GIGA スクール構想」の実現に向けた研修をはじめ、教員の資質を高めるための研修の充実
・特別支援教育、教育相談事業や適応指導教室の充実
・スクールソーシャルワーカー配置事業の充実 など

教育関係職員の資質・力量の向上と児童生徒の相談支援活動

MF●船橋市総合教育センターとはどのような場所でしょうか。

仲臺さん●昭和23年に設置された児童研究所を前身とし、昭和62年に後継としてプラネタリウム館と同時に開所されました。端的に言いますと、「学校の教育活動を支えている組織」になります。

MF●どのように支えているのでしょうか?

仲臺さん●教員の資質・力量を高め(磨く)、教育に関する調査・研究を専門的に行い(究める)、市民・児童・生徒に対し開かれた、相談・支援活動を行う(啓く)場所です。「研究研修部」と「教育支援室」に分かれ、教員の資質向上のためのサポートや、障がいのある児童生徒、不登校の児童生徒などのサポートをしています。

MF●どのくらいの方々でそのサポートはされているのでしょうか?

仲臺さん●常勤・会計年度任用職員・臨床心理士、スクールソーシャルワーカー併せて67人の大所帯です。

「研究研修部」内の「情報教育班」が推進GIGAスクール構想 

MF●「情報教育班」の主な活動について教えてください。

仲臺さん●GIGAスクール構想の立役者です。今「学校ICT革命」と言われるように、大きく変革の時を迎えています。「情報教育班」では市内の小中特別支援学校のICT機器の計画的な整備、教員のICT活用指導力や児童生徒の情報活用能力の育成を図っています。プログラミング教育の充実や、情報や情報技術を問題の発見・解決の手段として活用できる資質や能力を育むことなどを目的にしています。

MF●黒板を使ってノートに書くというずっと続いてきたスタイルが大きく変わってきたんですね。

仲臺さん●そうです。先生方もどのような授業を展開すればいいのか、日々研究しています。

「研究研修部」内の「研究研修班」が進める教員研修の充実

MF●「研究研修班」の主な活動について教えてください。

仲臺さん●コロナ禍で進んだオンラインでの研修や対面での研修など、教員の資質を高めるための研修を進めています。「GIGAスクール構想」の実現に向けて、全教員に対して端末の基本的な操作などを学ぶ「端末導入研修」、端末の有効な活用について学ぶ「夏季希望研修」、校内研修リーダーを対象とした先進的な取り組みや校内研修体制の整備について学ぶ「GIGAスクール構想研修」を実施しました。

MF●先生方も日々研鑽を積まれているんですね。

仲臺さん●そうですね。教育の情報化においては、ICT機器の管理や学習で使うアプリの研修、各学校でのICT機器のスムーズな活用のため、GIGAスクールサポーターやICT支援員を配置しています。

MF●先生方も安心ですね。

「教育支援室」にある「特別支援教育班」と「教育相談班」

仲臺さん●特別支援教育班では、障がいのある、または障がいのあると思われる幼児・児童・生徒の就学相談および教育相談を行っています。また、特別支援学級・通級指導教室の整備を行っています。今年度葛飾小学校、習志野台第一小学校に自閉症・情報障害特別支援学級、塚田南小学校に発達障害通級指導教室を開設しました。

MF●教育相談班はいかがですか?

仲臺さん●教育相談班では、いじめや不登校、子どもの教育やしつけについてなど、気軽に相談していただける体制を整備しています。峰台小学校の敷地内にある適応指導教室「ひまわり」では、不登校児童生徒を対象に、集団生活への適応、情緒の安定、基礎学力の補充、基本的生活習慣の改善のための相談・支援を行うことにより、社会的自立を目指しています。また、NPO法人さざんかの会「夢のふなっこ」との協働により、新しい居場所づくり支援事業を推進しています。さらに、スクールソーシャルワーカー(SSW)8人を配置しています。SSWは、社会福祉などの専門的な知識・技術を用いて、子どもの置かれたさまざまな環境に働きかけて支援を行います。学校からの要請に応じて派遣しています。

MF●船橋市総合教育センターの取り組みについてよくわかりました。子どもたちのため、これからもよろしくお願いします。本日はお忙しい中ありがとうございました。


船橋市総合教育センター

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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