2021年11月30日 配信

フレイル(虚弱)予防体操 独自のポイント企画を導入

 習志野台地区社会福祉協議会で11月1日、新企画「健康カード・ふくちゃん」の導入・運用を開始した。

 「健康カード・ふくちゃん」は同協議会の事務所を開催場所とし、職員の見守りのもと、健康体操を行い、参加者ごとに同協議会独自の「ふくちゃんポイント」をためることができるというもの。ポイントは1回の体操参加で1ポイントの付与、3ポイントで粗品が進呈される仕組み。

 最初に各自で体温や血圧などの体調をチェックし、健康観察表に記入。その後ウォーキングマシーン、ペットボトルダンベル、バランスボール、踏み台昇降の健康体操を行う。今は同協議会の職員がこれらの体操を指導しているが、ゆくゆくは同地区のボランティアによる指導も考えているという。

 「コロナ禍で閉じこもり気味になっていた地域の皆さんへ、フレイル予防や地域の交流の場としてこの事務所を開放したいと思って、昨年度から企画していました」と話すのは同事務所生活支援コーディネーターの小西厚子さん。「フレイル」とは、日本語で「虚弱」を意味し、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと。

地域包括支援センターと連携して、リハビリ運動を考案

 同企画の健康体操を監修したのは習志野台地域包括支援センター(習志野台2)の社会福祉士で理学療法士の資格を持つ松本裕次さん。かねてより同事務所と連携して活動していたことで、松本さんは同所での器具を使った健康体操を監修。ほかに自宅でもできる簡単な健康体操を「宿題」と称し、一般的なリハビリ運動をもとに9つの体操を考案した。参加者に動作の写真と解説がついた資料を参加ごとに配布。9回通うと、1冊の冊子が完成したようになるという。

 「これらの健康体操は主に体幹や下肢の筋力アップを目的に考案しました。寝たきりや転倒防止につながり、活動性の維持・向上といった効果を期待できます。コロナ禍でなかなか思うように打ち合わせができない状況が続きましたが、ようやくスタートすることができました」と松本さん。

 参加者からは「一人よりも、誰かと顔を合わせながら運動を行うのがうれしい。できた回数や時間を紙に記入していき、励みになる。運動するいいきっかけになった」「大型の健康器具があり、見守ってくれる人もいるから楽しく安全に運動できる」との声も。

 開催時間は毎週月曜の10時・11時。各回定員は5人。要事前予約。参加費無料。

 
同事務所は現在の場所(船橋市習志野台1-6-7)に移転してから3年目になる。同所の所在地の認知度を高めることも、同企画の目的のひとつになっている


参加者。「大型の健康器具があり、見守ってくれる人もいるから楽しく安全に運動できる」とも話す

取材協力

習志野台地区社会福祉協議会
生活支援コーディネーター 小西厚子さん
TEL047-465-0250

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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