2021年11月30日 配信

VIVIA JAPAN株式会社 代表取締役 大山 知春さん

  

「物がなくても豊か」なガーナの暮らしを 「モリンガ」を通して伝える会社を設立

 「ミラクルツリー」「スーパーフード」としてもてはやされている「モリンガ」を中心に、ガーナの生産者とフェアトレード取引をし、美容オイルやタブレット、パウダーなどを通じて内外から体を健康にする商品を製造販売しているVIVIAJAPAN株式会社の代表・大山知春さんは海神小学校、船橋中学校の出身だ。

 大山さんは大学卒業後にみずほフィナンシャルグループ入社。その後、東京やバンコクでフィナンシャルコンサルタントとして活躍し、オランダの大学、NyenrodeBusinessUniversityでMBAを取得。在学中には同期でガーナ人のカールさんとMindNETTechnologiesLtd.を設立。ガーナ初のファッション&ライフスタイル特化のオンラインショッピングストアをリリースした。しかし直後、舌がんを発症。療養のために帰国し、食生活を見直した中で「体に取り入れるものが体になる」という考え方にたどり着いた。糖質を抑えた食事、加工食品を避ける事を食事の指針に、肌につけるスキンケア用品も変えた。「31歳でがんになったことで、体が悲鳴を上げているのに気付けたのだと思います」と振り返る。

 食事やスキンケアに気を遣うようになると「オーガニック」と言われる食品や化粧品に品質を保持するため精製されたり、添加物を加えることがあると知った。何も引かず、何も足さず、天然のままのものを商品化することに注力し、ブランド「JUJUBODY」が生まれた。

 「昨日も一昨日も電気が使えたのに今日は丸一日停電」とか「朝一番に浴びるシャワーが一度も止まらなかったら幸せ」という一見すると不便なことが多いように見えるガーナでの生活で、物質的には豊かなはずの日本では感じられなかった幸福感を得たという。

 何もない場所でも音楽一つで集まり、踊って楽しむ。気の合う仲間たちと酒を酌み交わしながら過ごす時間の幸福感。「困っていたら見ず知らずの人でも当たり前のように助ける。助けられない時にはそばで一緒に困ってくれる」というガーナの人々。日本では物事がスムーズに運ぶのが当然のように感じられるので「当たり前のこと」にいちいち感謝はしない。当たり前の基準が低いガーナでは日々ちょっとしたことで感謝できるという。「ガーナで日本よりも豊かさを感じるのは一日に感謝する回数が多いからなのかも」と大山さん。

 JUJUBODYを通じて、アフリカの天然素材をシンプルに活かす贅沢なセルフケアを現地で暮らす人々の温かさとともに伝えたい。商品を手にした人を幸せにしたい。そうした幸せをおすそ分けしてくれる現地の暮らしも豊かにしたいと考えて商品をつくっているという。


「JUJUBODY」でも扱っている「モリンガパウダー」。JUJUBODYは、アフリカの伝統医療にならった、モリンガオイル、シアバターを中心としたナチュラルスキンケアと、モリンガパウダーなどのインナーケアにこだわった、アフリカの自然生まれのセルフケアブランドとなっている

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード