各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!
船橋市自治会連合協議会 会長 平川 道雄さん
※撮影のためマスクを外しています
今回、4期8年の自治会連合協議会(以下自連協)会長を勤め上げられた本木次夫さんが勇退となり、北部ブロック松が丘地区の平川道雄さんが後継されました。そこで、町会・自治会として取り組んでいくべきことなどをメインに、これからの自連協の活動について伺いました。
・共助の重要性、町会自治会会員になることのメリットの周知
・災害への備えを進める
・女性の登用を図り、女性の意見を自治会運営に反映していく
任意団体である自治会連合協議会
МF●自治会連合協議会(以下自連協)の立ち位置を教えてください
平川さん●船橋市は北部・東部・西部・南部・中央の5ブロックに分かれ、それぞれに地区連という地域のコミュニティが全部で24あります。さらに県連があり、全自連があります。ただ、県連に加盟しているのは千葉県では船橋市と市川市と習志野市だけです。そこに上下関係はなく、全て任意団体なので強制ではありません。
МF●現在の加入状況を教えてください。
平川さん●加入団体は約780団体で、加入世帯数は約21万世帯になります。加入数は大きな変化はありませんが、町内会に対する興味は、特に若い人は希薄な印象は受けますね。
МF●そうですね。加入してもメリットがないと感じるのか、やめていってしまう人もいますね。
平川さん●町内会活動が盛んだった頃は、防犯灯の設置など役所に依頼して整備をするなど活動してきましたが、そういった組織的な整備はひと段落したのです。
しかし、今は災害も頻発しています。災害時には地域住民同士が助け合っていく「共助」が必要になってくると思っています。
災害時に必要な「共助」の力
МF●自助・公助・共助の話はよく耳にするようになりました。
平川さん●自助だけではどうにもならない部分、また公助は市役所職員も被災していれば頼りきれない部分が出てくると思います。そうなったとき、地域で協力していかなければならないと思います。その際に、本来町内会は会員のための組織なのですから会員のために動くのが筋ですが、町内会に入ってないからとその家庭だけ外すことはできないですよね。
いざというときに備えて、多くの人に加入してもらってこそ、誰もが不満を抱かず「共助」が発揮できる活動になると思っています。
МF●できればそういった状況が好ましいのでしょうね。
平川さん●先程メリットの話が出ましたが、町会自治会は街づくりの核であり、会員として地域の街づくりに参画することで、地域のコミュニティの一員として認められるという側面があると思います。ですから、会員になること自体が加入のメリットだと思っています。
町会は街づくりの最小団体であり最大単位、災害対策を進めていく
平川さん●街づくりにおいて、家族の次に町会という組織が大事と考えます。町会で解決できないこと、例えば学校の通学路の安全に関する議案があれば、それは地区連で話し合えばいいことです。地区連で解決できなければブロックで、さらには自連協で話し合えばいいと思います。
МF●いちばんの課題は何でしょう?
平川さん●災害対策です。船橋は2019年の台風15号や19号では大きな影響を受けなかったこともあり、船橋は大丈夫だというような意識でいる人が多いような気がします。でもいつどんな災害が襲ってくるかわからないので、準備を怠らないよう気を引き締めていかなければならないと思っています。
市内の働き盛り世代は、日中は東京へ働きに出て寝に帰ってくる人が多かったことから、「船橋都民」なんて呼び方をしていたこともありますが、各地域にはさまざまなジャンルで知識のある人がたくさんいると思います。その方たちに表に出てきてもらって、災害が起きた場合を想定して、知恵を出し合って意見を言い合うことが大事になると思っています。
МF●そうですね。各地域にいろいろな方がいらっしゃいますね。
平川さん●船橋は旧来の人と新しく転入してくる若い人が割と融合している街だと思います。難しいことなのですが、そういった人々をつないでいくことが町会や自治会の役割でもあり、その関りの中にヒントがあると思っています。
女性の登用で女性の活躍を後世に
МF●これからどのような自連協を目指されますか?
平川さん●幹部に女性を積極的に登用していきたいと思っています。
コロナでこの2年総会ができていませんが、参加者はほとんどが男性です。そして、町会の加入者も旦那さんの名前がほとんどです。それなのに、実際の活動は奥さんですね。
МF●登録すべきは世帯主って思うからですね。
平川さん●活動、活躍してくれるのがほとんど女性なのに、記録に残るのは男性で、女性の活躍が後世に残せないのをなんとかできないかと思っています。そして、女性を幹部に登用することで、女性の意見を積極的に取り入れていきたいと思っています。
МF●女性の活躍が後世に残るような仕組みになれば、わたしも女性として楽しみです。
本日はお忙しいところありがとうございました。
令和元年総会の様子
令和元年新任会長研修会の様子
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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