2021年08月28日 配信

非接触で商品を購入できる自動販売機(以下、自販機)は、コロナ禍において多様化しています。市内には「こんなものも自販機で?!」というユ
ニークな自販機がいろいろとありましたよ!

コロナ禍で自販機にも変化が!

 コロナ禍において、外食産業にまつわる販売形態は大きく変化しています。そのうちのひとつが、自動販売機。自販機メーカーが冷凍食品に対応した自販機をリリースしたことで、最近ではさまざまな冷凍食品を販売する自販機も増えてきました。

 それ以前からも、既存の自販機で工夫を凝らし、思いもよらないものを自販機で販売している自販機も。私たち消費者に、「購入するワクワク」までも届けてくれる自販機が船橋市内には、いろいろあるんです!

 私たちまいふな編集部は、日々、市内で起きた事柄を配信するネットニュースも配信しています。今回はその取材で最近出合ってきたユニークな自販機を中心に、誌面で一挙ご紹介いたします!

焼肉やまと (夏見)

冷凍お惣菜を気軽に買える

 
自販機メーカーが冷凍品販売用の自販機をリリースしたのが今年3月のこと。リリースの情報を聞き、すぐに予約したのだそう

 船橋駅北口からほど近い場所にある「焼肉やまと」。高級路線の焼肉店の店頭に、今年5月に登場したのが自動販売機「焼肉やまとのお惣菜販売機」。創業当時は精肉店だった同社の強みを活かし、冷凍コロッケや冷凍餃子を販売したところ「どうやら夕方以降の時間帯での購入が多いようです」と同社担当の岸さんは話します。「朝市で人気メニューの『やまとの牛丼』は設置後すぐに560食を販売。製造が追いつかないこともあるほど」とも。


販売商品はハンバーグやコロッケのほか、牛タン、豚ひき肉を使った「オリジナルやまと餃子(ぎゅうざ)」(25個、1,000円)も


市場通りに面して立つお惣菜販売機は、車からも良く見える。前を通る際に気になっている人も多いのでは? 自販機での惣菜販売は24時間販売中

住所:船橋市夏見1-8-28
☎047-422-4129
※2号機が船橋市本町6-3-14にあるスポーツジムの前に設置されている

かねはち水産 (湊町)

自販機から出てくるのはホンビノス貝!


代表の内海さん。「貝を自販機で売ってみようと思ったきっかけは、お世話になっている小松菜農家の平野さんの自販機(7ページ)がきっかけなんです」。近ごろは、ホンビノスや小松菜パウダーを使ったコロッケやウインナーなどの加工品「船橋ロケット」も同自販機で販売している

 船橋漁港のすぐ近くにある水産仲卸業者「かねはち水産」の社屋前に昨年末、びっくりするような自販機が現れた。この自販機で買えるのは…、なんと、貝! そう、船橋が誇る「ホンビノス貝」が生きた状態で買えるのです。

 「ホンビノス貝をいつでも買える場所があるといいなと思って。スーパーでは置いてない日もあったりしますが、ここではいつでも買えますと」と話すのは、同社代表の内海金太郎さん。

 貝を活用しやすいようにと、おすすめレシピが見られるウェブサイトのQRコードも表示するなど、“ホンビノス愛”にあふれた自販機となっています。


自販機本体に入荷日が記されている。「購入からお早めにお召し上がりくださいね」と内海さん

住所:船橋市湊町1-12-12

奈良養鶏園 (馬込町)

このマシンはな~に?

 1943(昭和18)年に創業し、こだわりのたまごを作る老舗の養鶏場「奈良養鶏園」。ここには、養鶏場ならではの自販機が! そうなんです、生みたてたまごを自販機でも販売しているんです。この自販機を導入したのは約8年前のこと。同園には直売所もありますが、直売所の営業時間外に買いに来たいというお客さんのニーズがあったことから設置したのだそう。自販機は空調の利いた小屋の中にあり、温度管理がされています。

 同園ではニワトリに与える飼料は薬剤や抗生物質は不使用のものを厳選。「口にするにも安心安全で、栄養価も高いたまごを贈答用に」と購入していく人も少なくありません。


今年5月、同園オリジナルの新商品が登場。船橋産の人参と小松菜を食べて育ったニワトリから産まれたたまご「船橋たまご」は1パック500円


直売所の前に立つ、同園スタッフの奈良育子さん。直売所の営業時間は9時~18時。水曜定休

住所:船橋市馬込町1161
☎047-438-5489
24時間販売

西船橋ひらの農園 (西船)

ラインナップはラーメン、小松菜?!


「西船橋ひらの農園」の園主・平野一代さん。「2つの城の城主になっちゃったよ」

 昨年の夏、西船で主に小松菜を栽培する農家「西船橋ひらの農園」の入口に一見変わったデザインの自販機が登場。ところがこの自販機、変わっているのは外見だけでなく、その中身もとってもユニーク!

 最近では、小松菜(1束150円)、ピーマン(100円)、枝豆、青パパイヤ(各300円)といった野菜が中心で、さすが農家さんらしい品揃えです。加えて「小松菜冷やしラーメン」(2食、塩スープ付き380円)も販売しているんです! 小松菜ラーメンは、麺が緑色で、平野さんたちが作る「小松菜パウダー」を練り込んで製造した麺。 「お茶目な平野さん、今度は何を入れたかな?」、そんな気分で2つのお城の前をつい通りたくなる自販機です。


「これからも何を売るかお楽しみに!」と平野さん


「スーパーベルクス」隣りの畑沿いにも設置している

住所:船橋市西船と船橋市山野町90(スーパーベルクス西船橋店隣り)
☎090-3576-7148

酒どっとCOME 船橋前原本店 (前原西)

レトロな瓶も自販機で

  

 今では珍しくなった瓶入りの「コカ・コーラ」や「ファンタグレープ」を販売する自販機も市内で発見! 設置されているのは県内に酒類を届ける「やつや」が経営する「酒どっとCOME船橋前原本店」の店頭。レトロな丸ポストの横に並び、この一画だけレトロな世界が広がっています。


自販機本体に栓抜きが備わっているので、その場で飲める

住所:船橋市前原東4-13-3
☎047-473-3636

パクチーシスターズ (八千代市)

パクチーだけじゃないパクチー自販機!

 
自動販売機は冷蔵用。「銭湯などでタオルや剃刀などを販売する屋内用販売機に防水加工を施し、屋外使用として利用しています」と立川さん。インパクトあるデザインは通行人の目に留まる

 八千代市の京成バラ園近くにある直売所に登場した自販機にも、ちょっと珍しい商品が並んでいるんです。

 船橋市内在住の立川あゆみさんはパクチー生産者。昨年オープンした直売所「パクチーシスターズ」の前に設置した自販機で売っているのは、もちろん「フレッシュパクチー」(900円・300g)、「パクチーペースト」(1,300円)、パクチーを洗浄し乾燥させた「ドライパクチー」(800円)といったパクチー商品。

 さらには、友人の店「ベーカリーハイジ」(白井市)とのコラボ商品「パクチーパン」(400円)、「パクチークッキー」(450円)、「パクチービスコッティ」(400円)や「パクチーグラノーラ」(550円)なども。「この辺でパンが買えるってうれしい」という利用者の喜びの声も届いているのだそうです。


コロナ禍で、直売所の売り上げにも影響が出たというが、自販機を設置したことでゴールデンウィーク期間には自販機だけで日商2~3万円売り上げることも。「自販機を設置して本当によかった」と立川さん

住所:八千代市大和田新田885-14

竹林庭 (八木が谷)

こだわりの手作り餃子が冷凍餃子になって、いつでも買える!

  

 船橋北部ののどかで平静な佇まいのそば、うどん、鴨料理店「竹林庭」は今年で開業12年。店主の室井さんが合鴨肉を使用した新しい商品を考えていたとき、2018年に餃子形成機の展示会に参加する機会があり、餃子の餡に鴨肉を入れたオリジナル餃子を販売しよう!と思いついたのだそう。そこで、室井さんは浜松まで餃子の食品会社に出向き、餃子づくりを学び、2019年には手作り餃子を店内で販売開始。

 今年5月には冷凍自販機を導入し、「荏胡麻入り冷凍生餃子」(700円)、「合鴨肉餃子」(800円)、「ピリ辛味噌餃子」(750円)の3種類の餃子(各16個入り)が24時間いつでも買えるようになったのです。


冷凍餃子はいずれも16個入り。「合鴨肉餃子」は軽い口当たりとなっている。店内では同じ商品を食べることもでき、焼き餃子の持ち帰りも可


うどん、そば、会席料理の店「竹林庭」。店舗営業時間は11:30~15:00、17:00~22:00(現在は20:00まで)

住所:船橋市八木が谷5-19-31
☎047-448-4801

新京成線・北習志野駅 (習志野台)

 販売しているものは一般的な飲み物とお菓子ですが、自販機のラッピングがユニークなものも。こちらは新京成線・北習志野駅ホームに設置されている自販機コーナー。自販機とその周りにあった閉店した販売スペースを有効活用して、新京成電鉄の車両デザインに! 思わず写真を撮りたくなるスポットです。

住所:船橋市習志野台3-1-1

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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