2021年08月26日 配信
東簡易マザーズホームで 医療的ケア児の一時預かりスタート


現在同施設には、約30 人が親子で通園している

 新京成線習志野駅から徒歩1分、社会福祉会館内にある「東簡易マザーズホーム」で、7月1日から医療的ケア児の一時預かり事業が始まった。

 同施設は児童福祉法に基づく公立の児童発達支援事業所で、身体の発達に心配があり専門的な援助が必要な就学前の子どもに対して、保護者と一緒に通園して集団や個別で日常生活動作や機能訓練を行っている。また、家庭や社会でより良い生活が送れるように、保護者に対して療育の助言や支援を行っている。

 医療的ケア児とは、人工呼吸器の管理やたんの吸引、栄養を摂取するための胃ろうなど日常生活の中で医療的なケアが必要な児童のこと。

 「医療的ケア児の一時預け先施設が市内に少なく、通所している子どもの保護者からの要望が兼ねてからありました」と一時預かりを始めた経緯を話す小松晶子園長。児童発達支援事業としては市内公立施設初の試み。保護者の心身の負担軽減を図ることと子どもの社会生活を支えることを目的としている。

 医療的ケアの必要な子どもは、医療、福祉、保健、子育て支援、教育等の多職種連携が必要不可欠になる。一時預かりを始めるに当たって看護師と保育士の2人が新たに加わり、看護師2人、保育士5人、理学療法士2人、作業療法士1人、児童発達支援管理責任者1人の体制を整えている。

 通常はみんなで遊びを通して楽しむ集団指導と、発達の状況など一人一人に応じた指導をする個別指導を行っているが、一時預かりの場合は集団指導のみ行う。「身体あそびや音あそびなど、興味を少しでも持ってもらえるように工夫し、自発的な動きができるような支援をしています」と看護師の横田さん。

 利用するには、同施設と契約して1カ月以上経過し、7日以上通園した3〜5歳児が対象。「安全に子どもを預かるためには、主治医と連携をとって医者の許可も必要になります。 食事は子どもによっていろいろな特性があるので、特に慎重にするよう気を付けています」と小松園長。「経験豊富で資格をもつスタッフがそろっているのが強み。一時預かりを行うことで、お母さんたちに休息の時間をもってもらいたい」とも。


保育士、看護師、作業・理学療法士ら


集団療育の様子

取材協力


東簡易マザーズホーム
園長・小松晶子さん
船橋市薬円台5-31-1
TEL 047-466-1543

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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