各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、
船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー！

（公社）船橋歯科医師会 会長 赤岩 けさ子さん

※撮影のためマスクを外しています

船橋歯科医師会の会員は船橋市と鎌ケ谷市に開院または勤務している歯科医師で構成されています。2021 年6 月12 日の定時総会で、赤岩けさ子さんが会長に選任されました。コロナ禍がまだまだ続く中ですが、船橋歯科医師会で会長としてこれから取り組んでいかれたいことを赤岩さんに伺いました。

特殊歯科診療所、「さざんか特殊歯科診療所」は診療日と診療時間を拡大して実施

MF●市内に２カ所ある特殊歯科診療所とはどのような診療所なのでしょう。

赤岩さん●市内在住の一般の歯科診療所で治療が困難な障がい児（者）、要介護高齢者の歯科診療を行う診療所です。平成６年に開設の「さざんか特殊歯科診療所」は三咲の北部福祉会館の1階にあります。平成27年に船橋市保健福祉センターオープンと同時に開設になったのが北本町の「かざぐるま休日急患・特殊歯科診療所」になります。

MF●三咲と北本町にあるんですね。

赤岩さん●特殊歯科診療所がひとつの市に２カ所もあるのはかなり珍しいことです。さらに、「さざんか特殊歯科診療所」は、今年の４月より利用されている方々の要望から診療時間や曜日を増やしました。

MF●それは利用しやすくなりますね。ただ、かざぐるま休日急患診療所は知っていたのですが、特殊歯科診療所のことは知りませんでした。

赤岩さん●そうなんですよね。ご存じの休日急患歯科診療所は昭和52年より旧船橋市中央保健センターで行っていますが、現在の場所に移転を機に、平日に特殊歯科診療を加えて行っています。もちろんひまわりネットワークなどを通して周知活動はしていますが、船橋市の歯科診療所ですのでもっと市民の方々に知ってもらう必要がありますね。

MF●障がいのある方や要介護の高齢者は一般の診療所での診療は難しいのでしょうか？

赤岩さん●やはり、ひとつには時間がかかるということがあります。また、特殊な器具が必要な場合もあります。摂食指導、摂食機能訓練や栄養指導も行っています。通院が困難な方には搬送車も用意していますし、来院が難しい方には在宅要介護高齢者を対象に、家庭や施設等に訪問して歯科診療を行う訪問歯科診療も行っています。会員のほか行政や大学等たくさんの人のご協力を得て行っています。

市内全小学校での集団フッ化物洗口再開予定

赤岩さん●船橋市は人口が64万人。9月以降で市内の全小学校で集団フッ化物洗口を再開予定です。

MF●全校で再開するんですね。

赤岩さん●永久歯のむし歯予防を目的として、一定の濃度のフッ化ナトリウムを含む溶液で1分間ぶくぶくうがいをするものです。コロナで中断していましたが、再開します。

　小学校全校で進めることで、一律に子どもたちのむし歯予防ができると思っています。

　歯科医師会、保健所、薬剤師会、教育委員会と協働して行います。

成人の定期健診を充実し早めの予防で歯と歯肉の健康チェックを

赤岩さん●船橋市と鎌ケ谷市では、20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・（船橋市は65歳も）・70歳の節目の年齢の方を対象に、口の健康診査を行っています。成人してしまうと、なかなか歯科医院へ行く機会がないのが現状だと思います。

MF●そうですね、大人になると口腔内に不具合がないと、なかなか歯科医院には行かないですね。

赤岩さん●口腔の健康状態は、日々の食事や会話などに影響します。おいしく食べることは幸せなことですし、そのためには、むし歯も歯周病も予防と、自覚症状のない早期に発見し治療に結び付けることが大切です。高齢社会となり今まで以上に自分の歯と口を守る必要があります。

MF●大人も市から通知がきたら、積極的に検診に行くことが大事ですね。

赤岩さん●はい。口の健康は全身の健康に関わりますので、検診を受けてもらいたいと思います。

MF●わかりました。今日はお忙しい中、ありがとうございました。

保健福祉センターのかざぐるま歯科入口

かざぐるま休日急患・特殊歯科診療所

訪問自動車

さざんか特殊歯科診療所

さざんか特殊歯科診療所が入る北部福祉会館の入り口

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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