2021年08月26日 配信

この人に聞きました!

船橋市地方卸売市場 総務課


再整備の対象となっている関連店舗棟

船橋市場の経営戦略を策定 魅力あふれる広域的な流通拠点を目指す

 船橋市地方卸売市場は開設当初から50年以上が経過し、耐震性や老朽化、衛生管理などの面においても多くの課題を抱え、施設の再整備は喫緊の課題となっている。同時に生鮮食品等の安定供給といった重要な機能を担うため、このサービスの提供を安定的に継続するため、今後の市場のあり方、整備の考え方などを整理し、目指すべき同市場の姿と方向性を定める「経営戦略」を今年3月に策定、その内容が公開された。

 同戦略の中では、今後、船橋市場が目指すべき将来像が掲げられた。目指すべき将来像のキーワードは「地元愛と躍進!船橋市場〜魅力あふれる広域的な流通拠点を目指します〜」。

 安全・安心な生鮮食料品などを安定的に供給するとともに、広域的な流通拠点とし、品質管理・衛生管理の高度化に対応できる施設の整備、市民に親しまれる市場を目指す。

 戦略を立てるにあたっては、強みや弱みを分析するSWOT(スウォット)分析を取り入れた。強みは「都心に近く大商圏に立地」「生産県に立地」「現取扱量がトップクラス」「船橋駅に近く飲食店多数」があがった。弱みは「近隣に大規模市場がある」「加工業務および配送が仲卸業者個別対応」「コールドチェーン(常に低温に保つ物流)への対応」。

 その対応策として検討されているのが「加工業務への積極対応による付加価値向上」「新規参入者誘致の取り組み」「物流業務の効率化」「大商圏に近い立地と生産県を活かした営業展開」「船橋駅周辺の飲食店への販売力強化」「共同加工センターの検討などによる各種加工業務の効率化および低コスト化」「産地サポート機能の強化」「県内他市場地域の顧客取込」など。トレーサビリティシステム確立にも務めるという。

 中でも、施設老朽化や耐震性能不足施設への対応から再整備計画もあがっており、船橋市はその計画の詳細も公開している。

※次号は、再整備計画についての詳しい情報を掲載予定です

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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